【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

訓練の時間 ページ44

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久しぶりの超体育着は、やはりどの衣服よりも軽く、そして動きやすい。



そして、蘇る。



(あぁ、この感じ……)



“暗殺者としての感覚“が。



「凄いね、白星さん。あの時よりも、グレードアップしてない？」



「赤羽くんも、全く衰えてないね」



訓練の休憩中に話しかけてきた赤羽くんの隣に、私は腰掛ける。



周りの皆が「訓練キツいー」と言っている中、彼は全く疲れを見せない。



中学の時から思ってたけど、やっぱり彼は凄いの一言に尽きるのだ。



今だって、訓練用に配布されたゴムナイフをクルクルと手で回している。



「まさか、ここで対先生用ナイフが使われるなんて思ってなかったね」



「処分しないで、まだこれを取っていたことにも驚いたけど。やっぱり、烏間さんにも思い入れがあるんだろうね」



殺せんせーは、生徒だけでなく、先生の心も変えた。



だから、あの一年は、私たちは勿論、先生にとっても忘れられない大切なものになった。



「白星さんは、あの頃に戻りたいって思う？」



「あの過去があるから、あの教室があったから、私は今、こうやってちゃんと笑えてる……だけど、やっぱり恋しいよね」



生徒思いで、どんな時でも真っ直ぐに私たちを見つめ、私を変えてくれた、たった一人の恩師。



今でも、思い出す。



私を、初めて救ってくれたあの日を。

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