【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

ドキドキの時間 ３時間目 ページ38

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頬にあった少しの衝撃で、私は目を覚ました。



「あ、起きた〜？お風呂空いたよぉ」



上から覗き込む、吸い込まれそうな綺麗なコバルトブルーの瞳が、私の顔を映している。



お互いの鼻の先がぶつかりそうなくらい、私たちの距離は近かった。



ふと私は、瀬名くんと顔が赤くなっている事に気が付き、私は、両手で彼の頬を包みこんだ。



「ちょっ、あんた何して……！」



「瀬名くん、自分でやっといて照れてるね」



私だけが分かる、彼の心拍数。かなり速くなっているし、体温も少しずつ上がってきている。



彼は、面白いくらい分かりやすい。



「ふふっ。ごめんね、からかい過ぎた。お風呂入ってくる」



彼の頬から手を離し、荷物を持ってお風呂に向かう。



荷物を置いたところで、タオルを忘れたことに気が付いて取りに戻った。



「A」



「ひゃあっ！」



脱衣場を出ると、すぐに瀬名くんがいるとは思わず、自分でも出したことのない声が出てしまった。



彼は、それを狙っていたようで、ニヤニヤしていた。



「あんたって、そんな声も出るんだぁ」



「う、うるさい」



満足そうに笑う彼から渡されたタオルを持ち、私は悔しさと、少しのドキドキを覚えながらお風呂に入った。

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