ドキドキの時間 1時間目 ページ36
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ホテルの従業員さんから貰った鍵で、部屋を開けて中に入る。
荷物を置くと、近くにあったソファに座った。
「ごめんね、瀬名くん」
「あんたが悪いんじゃないんだし、謝らなくていいんじゃない?それに、お詫びとして一番広い部屋を同じ値段で泊まれるんだからラッキーだよ」
ベッドに座る瀬名くんは、謝る私をそう言ってなだめてくれた。
事の始まりは、ホテルに着いてからの事だった。
受付の人に時間と名前を言った時、ホテル側の手違いで一つしか部屋が取れてなかった。
何とか出来ないかと問い詰めたけど、予約していたはずの部屋は既に人が入ってしまい、どうにも出来ない。
最終的に、ホテル側がお詫びとして空いていた一番広い部屋を、私たちが借りるはずだった部屋と同じ値段で提供してくれる事になった。
(とは言っても……)
思春期真っ盛りの異性が、同じ部屋で寝るとなると、やっぱり意識してしまう。
彼は、どう思ってるんだろう……?
表情を見ようとしても、瀬名くんは私に顔が見えないように隠してて見れない。
時計を見ると、もう6時。
「瀬名くん、もうこんな時間だけどお風呂入る?」
「あんたから入りなよ」
「私、ちょっとやる事あるから。先にどうぞ」
言葉のあやで、瀬名くんにお風呂を譲り、私は長いため息をつきながらソファに深く腰掛けた。
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雪羅 - すごく面白いです!暗殺教室もあんスタも大好きなので、クロスオーバーの、しかも私が好きな感じのストーリーで嬉しいです。これからも頑張ってください!! (2018年6月7日 7時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 一気読みしました~!!とても面白いです!!!更新頑張って下さい~!!! (2018年2月11日 2時) (レス) id: fe434a094a (このIDを非表示/違反報告)
☆てってれ〜☆ - 全部いっきに読みましたっ!!!楽しいですねっ!!!頑張って下さいっ!!! (2017年11月24日 19時) (レス) id: eef2348f1c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - この小説凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年11月23日 0時) (レス) id: 5a9b64b293 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 明日は羽風先輩の誕生日ですね!(三年なんでこんなにかたまってるの!) (2017年11月2日 23時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2017年10月21日 14時