【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

旅行の時間 ページ33

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駅の入口付近の、最近公開されたばかりの映画の宣伝ポスターの前に、私はいた。



夏休みという事もあり、周りの人は私服が多い。



気晴しにスマホをいじっていると、遠くからキャリーケースを引く音が聞こえて、そちらを見ると私が待っていた人がいた。



「ごめん、遅くなった」



「大丈夫、私が早く着きすぎただけ。おはよう、瀬名くん」



「うん、おはよぉ」



私服の彼は、流石モデルと言わんばかりにキマっている。



変装の為に帽子をかぶっていても、イケメンのオーラが滲み出ていた。



「なぁに、俺の顔に何か付いてる？」



「ううん、素直にカッコいいなって思った」



「……ふぅ〜ん。まぁ、俺モデルだし流石ってところだよねぇ〜」



瀬名くんは、自分でそう言いながらふいっと私から顔を逸らした。



帽子の下から見える口元が上がっているし、彼はきっと嬉しいんだろう。



可愛いところあるよね、瀬名くん。



「それより、時間は大丈夫なのぉ？」



「うん。もうそろそろ新幹線が駅に着くから、行こうか」



瀬名くんにチケットを渡し、乗り場を確認し私達は改札に入った。

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