【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

計画の時間 ３時間目 ページ32

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ＨＲを終えて、夏休みの始まりを告げるチャイムが鳴る。



クラスの皆から、「お土産よろしくねー！」と言われながら教室を出た。



(こいつら……お土産の事しか頭に入ってないのか)



お土産に、何かイタズラしてやろうかな……。



でも、ここから九州までかなりの距離だ。



初めて1人で遠出するから、少し寂しいけど仕方ない。



まずは、日にちを決めたり向こうのホテルの予約をしないといけないよね……。



(旅行って結構面倒臭いなー)



「ねぇ、ちょっと」



「あれ、瀬名くん」



昇降口を出ようとすると、後ろから瀬名くんに呼び止められる。



少し急いで来たのか、少しだけ肩で息をしていた。



「今日レッスンは？」



「あるけどさ……その、あんたのクラスメイトから聞いたんだけど、夏休みに遠出するって」



「うん、九州の学問の神様のところまで。それがどうかしたの？」



「いや別に……」



「そっか、じゃあまた夏休み明け」



彼に手を振り、昇降口を出て門まで歩き始めると、すぐに後ろから走ってくる音が近付き、私の腕を掴む。



その腕を掴んだのは、今さっき私と話していた瀬名くんだった。



私が「どうかしたの？」と尋ねると、彼は一時言いづらそうに口篭る。



そして、覚悟を決めたのか私の目をしっかりと見て、言った。



「俺も、連れて行って」



と。

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