オレンジの時間 ページ27
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ジリジリと夏の日差しが肌に焼き付くある日。
私は1人、とあるショッピングモールまで買い物に来ていた。
買うものは文房具だから、正直近場の小さなスーパーとかでも良かったけど、気分転換も兼ねて少し遠出した。
目的の物を買い、学院に戻ろうとその店を出て、少しばかり人が少ない場所を通る。
「あの、すんませーん」
「はい」
二人組の少しチャラめの男性が、私に話しかけてきて、私は咄嗟に足を止める。
「ここの行き方がわかんなくて、教えてくれませんかねー?」
「あぁ、それならここを出て」
「俺らバカなんで分かんねーっす。なんで、着いてきてもらってもいいですか?」
そう言うと、その男の人は私の腕を強く掴み、もう1人は私の肩に腕を回した。
そこで気付く。これはナンパだと。
道を聞きたいという新種のナンパだったからか、油断していた。
「すみません、急いで戻らないといけないので」
「いーじゃんちょっとくらいさー。ついでに俺らと遊ばない?」
「さ、行きましょー」
女子高生に対して、相手は男性2人。
こうなってしまうと、力の差で叶うはずがない。
どうしようかと、恐怖に怯える。
そのときだった。
パンっという音と共に、私の腕を掴んでいた男の手か離れた。
一体何が起きたのか、下げていた顔を上げる。
そこにいたのは、オレンジ色の髪の毛をサイドに結んだ男の子。
久しぶりに見る彼は、鋭い視線で男を睨んでいた。
「月永くん……」
自然と私の口は、彼の名前を呼んでいた。
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雪羅 - すごく面白いです!暗殺教室もあんスタも大好きなので、クロスオーバーの、しかも私が好きな感じのストーリーで嬉しいです。これからも頑張ってください!! (2018年6月7日 7時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 一気読みしました~!!とても面白いです!!!更新頑張って下さい~!!! (2018年2月11日 2時) (レス) id: fe434a094a (このIDを非表示/違反報告)
☆てってれ〜☆ - 全部いっきに読みましたっ!!!楽しいですねっ!!!頑張って下さいっ!!! (2017年11月24日 19時) (レス) id: eef2348f1c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - この小説凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年11月23日 0時) (レス) id: 5a9b64b293 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 明日は羽風先輩の誕生日ですね!(三年なんでこんなにかたまってるの!) (2017年11月2日 23時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2017年10月21日 14時