【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

本音の時間 ３時間目 ページ3

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【プロデューサー第１号】として入学してきた当時の私は、やっぱり不安しかなかった。



効率の良い仕事の終わらせ方、苦手な裁縫の克服、ダンスやボイストレーニングの基本……周りにプロデュースの経験者なんて誰一人いなかったから。



「あんずちゃん、初めての事には誰だって不安はあるもの。私だってそうだった。



右も左も分からないのに、男子しかいないうえに、プロデュースの経験者なんていないから、色々と自分で調べ上げたよ。



入学したての当時は、裁縫なんてまっぴらごめんだったから、中学の頃の友達に沢山教わった。



プロデュースも最初は上手くいかなくて、何度も先輩に怒られたし……辛くて逃げ出したくなって、もちろん消えちゃいたいなんて何度も思った。



でもね、そんな私が今ここにこうやっていられるのは、【色んな人の支えがあったから】。



先生や同級生のアイドル達、中学の友達も今日までずっとずっと励ましてくれた……支えてくれた。



だから私も、皆を支えようと思った。寄り添おうと思った。



励まし合って、支えあって……言葉では言い表せない【信頼】が今もこうやって私達を繋いでいる。



信頼なんて、すぐに出来るものじゃないの。



辛いことにも目を背けないで、現実としっかりと向き合って受け止める事が大事。



逃げてばかりじゃ、自分が強くならないし、それこそ信頼なんて出来ないんだよ。」



本当に大事なものは、言葉じゃない。



目に見えない、【自分と大事な人達とを繋ぐ何か】だから。

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