【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜３〜【暗殺教室】

本音の時間 ２時間目 ページ2

.





あんず「私は……ずっと先輩が【羨ましい】と思ってました。



依頼された仕事を、余裕を持ってされていますし、アイドル達と沢山コミュニケーションを取っていて……



私が持っていないもの全てを持っている先輩に、嫉妬していました。



プロデューサーとしての仕事も完璧で、先生やこのアイドル科の全員から信頼されていて……ずっと羨ましかったんです。



なのに私は、コミュニケーションもあまり取れず、依頼された仕事はいつもギリギリ……信頼なんてされてないでしょうし……



不安が募って、段々と辛くなるだけで……



先輩が私と話す機会を何度か作って下さっていたのは分かってました。



でも、こんなに嫉妬に歪んだ私を先輩は受け入れてくれないと避けて続けて。



結局誰にも相談できず、【いっそ消えてしまった方が楽】だと考えたんです。



だから……」



俯いている彼女の目からは、涙が溢れ落ちている。



やっと彼女の本音を聞けて、ひとまずは良かったけど、



彼女の話を聞いていると



(まるで、2年前の私みたい……)



と、今の彼女と2年前の私を無意識に重ねてしまっていた。

本音の時間 ３時間目→←本音の時間

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す