【Ib】私はゲルテナの娘

02話 ページ4

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

貴『ほあたぁ！？』←

床に大きな文字が現れてた｡

貴『えっと…“おいでよA”？』

…どこに？

さっきの青い液体の文字が気になったので見てみた｡

“したにおいでよ A
ひみつのばしょ おしえてあげる”

貴『……逝ってみるか』

下に行くため､階段を降りる｡
足元にある白い段差は､永遠に続くような気がした｡

――“深海の世”前――

深海の世という絵の周りの柵が一つだけ外されていた｡青い足跡が絵の方を向いていた｡
入れってこと？魚が怖い…w
あの野郎！なんでこんな怖い魚描くんだよ､まったく！

貴『3…2……1！』

え､貫通した！？

勢いよく飛び込んだせいで､膝と顔面を強打した｡ゴツッ！と鈍い音がした｡

貴『いっ！？』

やだ､階段あったの！？
顔面にダメージが……｡
鼻血出てない？あ､出てない良かったー！

貴『不幸中の幸い､か……』

さてと
右か左か……｡

貴『右利きだから､右へ参りま〜す↑』←

暗い廊下を歩く｡

“おいで”

“おいで”

“おいで”

貴『おいでおいでおいでおいで､コアラ♪コアラ♪』←

なんて歌いながら進んでいたら､花瓶やドアが見えてきた｡

貴『お､薔薇だ……え？』

花瓶には薔薇が生けてあった｡

でもその薔薇は､ダイヤモンドの様に角度を変えて見ると色々な色に変化する薔薇だった｡少し透けていてとても綺麗だ……｡

貴『なんて綺麗な……』

あまりに綺麗だったから､持っていく事にした｡いいよね？

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