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実は今朝、なぜかテヒョンに指輪が見つかった。
TH「何この指輪！すっごい綺麗！」
「ちょ、勝手に人の大事なものをっ、」
TH「今時こんな古いデザインの指輪見ないな。お母さんのとか？」
「おばあちゃんの。とりあえず返して。」
でも、私より確実に背の高いテヒョンに、手が届くはずもなく。
TH「おばあちゃんの？って事はおじいちゃんがあげたの？
へぇ〜あのおじいちゃんも見た目によらず、ロマンチストだね笑」
軽くおじいちゃんをディスるな。←自分も言えない
「それは違うみたいだけど、とにかく大切なものだからっ！返してっ」
TH「なんでヌナはつけないの？」
「だって大切なものだから。」
TH「え、なら僕とのペアリングは大切なものじゃないの？」
「あ、いや、そう言う事じゃ！」
やってしまった。
TH「ふーん。じゃあ僕を悲しませた罰としてヌナは今日この白い指輪付けていってね。」
「え？」
なぜそうなる。
ということで、ネックレスにして付けていった指輪が今大きな成果を成した。
テヒョンの思考は姉の私でさえ読めないが、今回ばかりは感謝としか言いようがない。
ありがとう、弟よ。
指輪の存在はあまり私の夢では見なかったけど、疑問に思った事はあった。
これってペアリングだったりするの？って。
私は夢の相手を探していて、ソクジンさんは指輪の持ち主を探していた。
決して同じ夢を見ていたとは限らないけれど、本当にこんなことがあるんだ…
会いたかったと抱き締められている今も、不思議な感覚でいっぱいだ。
JN「ごめん、泣きすぎた。」
しばらく経ちスッと離れたソクジンさんに、思った事をそのまま伝える。
「さっきから謝ってばっかりですね、」
JN「え…そう？」
そう言うソクジンさんの表情は少し責めてるように見えた。
私がちゃんと伝えないと。
「私はソクジンさんの今までの行動があったからこそ、今に繋がったと思ってます。だから、そんなに自分を責めないで下さい。」
JN「…うん、ありがとう。」
さっきよりは柔らかくなった表情に、なぜか愛おしさが胸に込み上げてきて、まだ濡れてる髪をそっと撫でた。
その瞬間思い出す夢の中のワンシーン。
確か、この呼び名だったはず。
「…ジン。」
するとパッと勢いよく顔を上げたソクジンさんと目が合って、お互いに微笑みあう。
JN「A、」
そして引き寄せられるように唇を重ねた。
私たちの夜はまだ始まったばかり。
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作者名：みおお | 作成日時：2021年3月14日 10時
