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JN「本当に作ってくれるの？」
そう聞かれたのは、ソクジンさんの家についてすぐだった。
「はい。ソクジンさんはお腹空いてますか？」
JN「少し。」
「なんか食べたい物とか、」
JN「んー…うどん？」
「うどん？笑」
ボソッと呟いたソクジンさんがあまりにも可愛すぎたので、へへっと笑っていると
ちゅ
「！？」
JN「あぁ〜なんか、可愛すぎるのも罪だよね。」
離れた唇から出た言葉に、若干驚いていると、"入んないの？"といつの間にか開かれていたドア。
「あ、入ります！」
JN「ふふっ、いらっしゃい。」
「お邪魔します。」
困った。本当に心臓が足りない。
・
JN「美味しかった！ごちそうさま！」
「ふふっ良かったです。」
あれからうどんを作って、2人でまた色んな話をしながら食べていた。
でも、リスのような姿を近くで見れたことがなによりも嬉しくて、ソクジンさんに見過ぎと言われるまで箸が止まっていることに気づかなかった。
JN「もうこんな時間か」
時間は22:45と表示されていた。
「ほぼ、夜食みたいになっちゃいましたね。笑」
JN「確かに。笑」
その後2人で一緒にお皿を洗っていると、突然お腹に回ってきた腕。
「わ」
JN「んふふ、なんかいいね。こういうの。」
疲れているせいか甘々のソクジンさんは、私の首筋に顔を乗せてしゃべるので、つい洗っているお皿を落としそうになる。
「…ソクジンさん、服濡れますよ？」
JN「別にすぐお風呂入るからいいよ。」
「…。」
どうしてだろう。
この雰囲気が、気分をおかしくさせる。
JN「ねぇ、Aちゃん。」
「…はい、」
お腹に回っていた片方の腕が水を止めると、あまりにも甘い声で呼ぶから、
導かれるようにそのまま後ろを向くと、見たことのない表情をしたソクジンさんが私を見つめてて、
JN「今日、泊まってく？」
「っ、！」
JN「ってか、帰したくない。」
ギュッと強く抱きしめられると、首筋に顔を埋めるように言われたその言葉。
危ない、お皿を落とすところだった。
私たちはもうアラサー。
それなりに恋愛の1つや2つは経験してる。
だからこそ、その言葉に込められた意味もよく分かる。
JN「…ダメ？」
ソクジンさんは、絶対に私を離してくれないだろう。
私は魔法がかかったかのように心までドロドロに溶かされるんだ。
「…ダメじゃ…ない、です。」
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作者名：みおお | 作成日時：2021年3月14日 10時
