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ギブギブギブ！！
必死にソクジンさんの胸を叩く。
こ、呼吸が…
「…んっ…はぁ」
JN「僕の勝ち。」
結局口付けたはいいものの、すぐに主導権を握られてしまい…
いつの間にか、ゲーム機から手を離していたソクジンさんに頭をガシッと掴まれて離れらない始末。
どうやらこの行動をするのは何百年も早かったようだ。←
JN「可愛いことしてくれるね？Aちゃん。」
まだ息切れが止まらない私の頭を優しく撫でるソクジンさん。
「…ずるいです。」
JN「なにが？」
「余裕あるのが…。」
あんなにキスしたのに、おどおどしてるのは私だけみたいで、なんか恥ずかしい。
JN「そんなことないよ？」
撫でる手を止めると、私の手を掴んで自分の胸元へ引っ張った。
「！？」
JN「ふふっ、凄いでしょ？
Aちゃんが近くにいたり、触れたりすると、こんなにもドキドキしてる。」
手から伝わるのはソクジンさんの鼓動。
凄く早くて、凄く熱い。
JN「僕も余裕ないよ？笑
ガキみたいに興奮して、今必死に我慢してるから、あまり煽らないでね。」
「え？」
そう言うと、"あ〜暑い暑い"とどっかへ行ってしまったソクジンさん。
「…？」
我慢って……
あ。
理解した私は顔が真っ赤になった。
・
JN「Aちゃん、本当ごめん。」
そう謝ってきたのは、晴れて恋人になってから3時間後のことだった。
「何かあったんですか？」
JN「それが、取引先に新商品の企画書を明後日までに提出しろって言われてしまってね…。
急いで取り掛からないといけないんだ。本当ごめん。」
「いえ…私は全然大丈夫ですけど、ソクジンさんは大丈夫ですか？
せっかくの休みなのに…」
JN「本当だよね。でも、Aちゃんのおかげで少しは元気ついたから大丈夫だよ。」
そう言って優しく頭を撫でてくれるソクジンさん。
あ、私が撫でてあげる約束だったのに。
「新商品って、もう試案はあるんですか？」
ふと気になり、私よりも背が高いソクジンさんを見上げて言う。
JN「……あ、うん。一応？」
ん？
なに今の間。
「もしかして…ないんですか？」
私が言うと、頭の後ろを掻いて誤魔化すソクジンさん。
JN「ない。」
「え。」
それって結構やばいんじゃ？
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作者名：みおお | 作成日時：2021年3月14日 10時
