114 JN ページ14
JN「そう…じゃあ指輪は？」
YN「指輪は、人を雇ってオンニが付けてる指輪を持ってきてとお願いしたの。」
JN「なんであの指輪を？」
YN「オッパがあげたとてっきり思ってたら、まさかの弟とのペアリングだったと知ってビックリした。
まぁ予想外の展開だったけど、オッパは気付いてないみたいだったし。結果オーライってとこ？」
JN「婚約話は？」
YN「オンニに諦めさせるためだよ。オッパのことが好きみたいだから、婚約したって言ったら諦めるかな〜と思って。」
なるほど、
これで全部ってとこか。
YN「私は全部言ったよ？次はオッパの番。
サインして？」
…君は最低だった。
いくらなんでも、やっていい事と悪いことがある。
騙された僕も、始めた僕も悪いけど、それ以上に君の方が酷い。
JN「ユナ。」
YN「ん？」
JN「僕の純粋な心を騙さないでくれよ。」
YN「は？」
僕はポッケから録音機を出す。
JN「どうやら考えるのは僕の方が上手らしいね。
これを警察に届ければ、ユナもソナ企業も終わりだけど、どうする？」
隣から離れたユナの顔が引き攣る。
YN「…オッパがそうするなら、私も黙ってないわよ？」
そうして、誰かに電話をかけ始めたユナ。
YN「あの女を壊して…
って誰？」
予想外の相手にさらに顔を引き攣らせる。
それもその通り。
JN「ユナ、Aちゃんを軽く見ちゃだめだよ。」
YN「…！？」
JN「Aちゃんがそんなホイホイと知らない男に付いていくと思った？」
-3時間前-
SG「Aって意外と用心深いから、変な心配をする必要はないよ。」
JN「どういうこと？」
電話を切ろうとしたタイミングでユンギが意味深な事を言うので思わず引き留めた。
SG「ヒョンはとにかくAを信じろってこと。」
JN「意味が分からないから聞いているのに…その回答だと尚更わからないんだけど」
SG「とりあえず、Aを信じろ。そして、俺を信じろ。」
どういうことだよって思っていたけど、今さっきAちゃんが男とホテルに入っていく写真を見せられて、ユンギの言いたいことが分かった。
あーこういうことかと。
JN「もうAちゃんは保護済みだと思うよ？僕の友達はすごく勘が良いからね。」
YN「…ユンギ先輩？」
JN「まぁそういうことにしておこうか？」
するとバンっとドアが開いて入ってきたのは、
JH「あ、ヒョン！久しぶり！」
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作者名：みおお | 作成日時：2021年3月14日 10時
