101 SG ページ1
SG「あ、もしもし。ホソク？」
仕事が終わると、ホソクへ電話をかけた。
JH「おぉ、ヒョン。どうしたの？」
SG「実はさ、少し確認したい事があって。
もしできたら、今からそっち行っていいか？」
JH「そっちって、俺いま仕事中だよ？」
SG「知ってる。今は刑事の時間だろ？」
JH「うん。…あ！もしかしてAさんの件？」
SG「あぁ。今から行くけど大丈夫か？」
JH「全然OK。話は通しておくよ。」
ホソクとの電話を済ませると、目の前に止まったタクシーに乗り、ホソクの働く警察へ向かった。
・
JH「ヒョン！」
SG「ホソク、大変な時にごめんな。」
JH「全然いいっすよ。それよりAさんの件で何かあったの？」
刑事か？と聞きたくなるくらいお洒落な格好をしたホソクはコーヒーを出しながら尋ねる。
SG「確認したい事があるんだよ。」
JH「確認したいこと？」
SG「そう。周りの防犯カメラの映像を見たいんだ。」
そう言うと、うーんと考え込むホソク。
JH「一応確認はしたけど、出してみようか？」
パソコンをカチカチすると、これと画面を俺の方に向ける。
JH「これがAさんの住むマンション周辺の防犯カメラの映像。確認はしてあるけど、怪しい人、車は何一つなかった。」
SG「マンションに出入りした人の調査は？」
JH「もちろんしたさ。けど、全員マンションの住人やその友人、家族だった。関係のない人はいなかった。」
SG「不思議だな…」
JH「そうだろ？
けど、調べたら一つだけ行って抜けられる道があったんだよ。」
SG「マジ？それで見つかったのか？」
すると、首を横に振るホソク。
JH「実はその道だけ、見事に防犯カメラが無かったんだよ。だから、誰が通っても見つけることもできない。Aさんのドアはちょうど上手く死角になってて、行っても開け閉めは確認できないんだ。」
SG「つまり、誰がやったのかさえ分からないってことか。」
おいおい、ドラマで見る難事件じゃねーか。
なんとなく誰が犯人かは検討がついているが、それを証明する証拠がない。
SG「困ったな…」
JH「一応抜け道周辺の防犯カメラも調べたけど、それもまた上手く映ってなかった。」
SG「そうか、わかった。ありがとう。」
JH「あ、これ俺が見せたこと秘密っすよ。」
SG「分かってるよ笑」
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作者名：みおお | 作成日時：2021年3月14日 10時
