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JN「あ、Aちゃん。」
「ソクジ…代表。」
JN「ふふっ、ソクジンさんって呼んでもいいのに。」
仮眠室に行こうとした矢先、会ってしまったのはソクジンさんだった。
「いいえ、会社ですので規則は守らないと。」
JN「ヤー素晴らしいよ。Aちゃんのそういうところ凄く良いと思う。」
言葉と同時に私の頭にポンと置かれたのは、ソクジンさんの手。
ドキ…
また心臓がうるさくなり始める。
「あ、あの…」
声を振り絞って言うと、ごめんと頭にのる手が離される。
「…代表は、なぜここに？」
少し気まずくなった空気を質問で埋める。
JN「実は今から4階のホールで会食なんだ。」
会食？
会社のお偉いさん達が集まって食べる会ってこと？
「もしかして、それは沢山の人がいるんですか？」
JN「うん、いるけど…それがどうかした？」
沢山の人がいると、誰がソクジンさんを狙うのかなんて分からないよね。
気をつけてくださいって言うべき？
でも、そしたら変に思われるよね。
「いいえ、なんでもないです。笑」
JN「Aちゃんは、なんでここにいるの？」
「え？あ、それは…少し寝ようかと思って…」
JN「体調悪いの？」
「大丈夫です。寝たらなんとかなりそうなので。」
JN「そっか。ちゃんと休むんだよ。」
微笑んでエレベーターへ向かっていったソクジンさん。
「大丈夫だよね、きっと。」
ソクジンさんの後ろ姿を見て、ボソッと呟く。
私は仮眠室に入り、この前の場所で眠りについた。
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作者名：みおお | 作成日時：2021年2月18日 13時
