時を超えた恋愛［JN］ (ページ45)

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"王子が明日、宴を開くとおっしゃっております。"

"それがなんだ。"

"…思い人の事を発表すると、おっしゃっておりました。"

"なんだと！？"

"民に知られる前に始末しておくべきかと。"

"あぁ、そうだな、

……いや？待てよ。"

"何かお考えが？"

"宴を開くなら、毒を盛って王子の前で死んでもらうのも悪くない。"

「物語がまた進んでる…」

昨日からといい、一つの夢をこんなに長く見るのは初めてだ。

そして私は、少しこの夢に違和感を感じていた。

仮眠室でみたあの夢の内容とあのジジイが話していた内容、
そして昨日給湯室で聞いた話が夢とほぼそっくりだったこと。

すべて偶然…？

それにしては出来すぎてる。

何かがおかしい。

"今日見た夢が正夢になったんですよ！"

またジョングクの言葉を思い出す。

まさか、

夢と現実がリンクしてるとかないよね…？

婚約破棄とお見合いを断った事。

夢のおじさんとあのジジイ。

王子とソクジンさん。

キム家の娘とソクジンさんの想い人。

そしてどちらも女性を消そうとしてる事。

「話があまりにも似すぎてる。」

　

でも、…このままだと絶対何かいけない気がする。

「…どうすれば？」

私は机の上にあるヘアピンと白い指輪を見つめた。