時を超えた恋愛［JN］ (ページ42)

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「コーヒー淹れてくるけど、ユンギは？」

SG「よろしく～」

休憩中、コーヒーを淹れるために給湯室へ向かった。

コップの中にお湯を入れていると、廊下から聞き覚えのある声がした。

『なに？代表の女が分かっただと！？』

ん？この声は

"代表が見合いを断った。"

"あの歳で想いを寄せる女がいるだなんて"

「あのジジイね…」

影でコソコソするのが好きだなんて、いい歳して笑えるわ。

若干イラつきながらコーヒーを混ぜていると聞こえてきたのは少し耳を疑う情報。

『もう一度言え。代表の女が分かったのか？それは確かか？』

代表の女？

ソクジンさんが想いを寄せる人が分かったの？

「……。」

思わず混ぜる手が止まる。

…誰だろう。

こんな事はあまり良くないけど、恋心を抱いてしまっている時点で気になったら知りたくなってしまう。

そっと廊下に耳を傾けて、聞く。

『それで、女の名前は？……聞いたことない名前だな。どこの企業の娘だ？』

名前は言わないつもりか…

『何？この会社の社員だと？！』

社員…？

社員の中に想いを寄せる人がいるの？

『社員か、ずいぶん代表の趣味も変わったもんだ。』

「っ！」

あのジジイ。

どんだけ、ソクジンさんのことを悪く言うのよ。

『あぁ、こっちも早く決行したい。だから、その女をどんな手を使ってでもいいから消せ。』