時を超えた恋愛［JN］ (ページ4)

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そのネックレスを箱から出すと、差し込む光によってさらに輝いたネックレス。

でも、よくみるとネックレスというよりかは

「指輪??」

輪っかの形をした指輪らしきものは白の大理石なようなもので出来ていた。

これ…高そう…

「おばあちゃんの婚約指輪とかなんか？」

そうおばあちゃんに尋ねると首を横に振る。

『いいや、私は今これを初めてみたよ。』

「これおばあちゃんの段ボールの中に入っていたのに？」

じゃあ、これなんだ？？

「おじいちゃんのものなのかな？」

『あの人はこんな高そうなもの持たないわよ笑』

そっか、お金にケチケチしてたおじいちゃんだもんね笑

「でも、すごく綺麗……」

そっとその指輪に触れてみると、なんか懐かしいようで寂しいような感覚に包まれた。

『Aちゃん、それ持って帰りたい？』

「え？？」

でも、これおばあちゃんのもの…あ、知らないのか。

『Aちゃんが、あまりにも欲しそうな目でみてるから、欲しいのかと思ったんだけど』

「そんなっ！いいよ、おばあちゃん家にあったものだし！」

ってか私そんな目で見てたの？

するとおばあちゃんが私の手においたのはさっきの鍵。

『もう使うことも見ることもないわ。だから、Aちゃんが持って帰ってくれたら、おばあちゃんは嬉しいなぁ』

「…っ」

おばあちゃんにそう言われたら、持って帰るしかないよね…

私はしぶしぶそのネックレスを貰った。