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side W.S
涼太の言葉に、その場にいた全員が固まった
俺はショックというかなんで?っていう気持ちでいっぱいだけど、涼太は何も気にしてないかのような表情をしていた
少ししてから『あべ部?何それ』『私知らなーい』『なんかダサくね?w』という声がたくさん聞こえて、あぁこいつらも知らねぇんだと思った
涼『手がかりなし、だね』
翔『そうだな』
正直やり方は気になったけど、生徒の半数くらいはあべ部について知らないことが分かって少しほっとした
…手ぶらで帰ったら、アイツに怒られそうだからね
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side F.T.
翔太と館さんのゆり組コンビと一緒に情報収集をすることにした俺は、とりあえずありとあらゆる教室を訪ね、あべ部について何か知ってるか聞き回った
今、だいたい2年と3年の全ての教室を回ったけど手がかりはなし
…ほんとに活動してんのか?
色々不安になる
あとは1年の6クラスのみ
1組から聞いていこう
教室に入ると俺が入ったことに気づいてないのか、はたまた俺の事知らないのか、一瞬だけこっち向いてまた話し出す
…あれ?俺、生徒会だよね?
とりあえず真面目そうな子に話しかけてみた
辰『ちょっといい?』
〇『あっ…深澤先輩…』
辰『あれ、俺の事知ってるの?嬉しいなーってことで、あべ部って知ってる?』
〇『えーっと…私分かんないです、ごめんなさい』
こんな感じで教室にいた1組全員に聞いたけど、やっぱりダメだった
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作者名:藍蘭 | 作成日時:2023年7月17日 16時