素能学園～桜は冬に咲く～（モノホンだよ） (ページ19)

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side I.H

阿部の飼い犬のサクマが人間になることを知った俺は、なんで人間になろうと思ったのか聞いてみた

照『…ふーん。それで俺から阿部を守るために人間になるワザを身につけたわけね』

佐『そうでありまーす！』

照『お前、大介って名前なんだな』

佐『んー、なんか大介ってしっくりくるんだよねー！ﾆｬﾊﾊ～！』

照『…そうなんだ』

照『阿部はサクマが人間になること知ってんの？』

佐『知らないでやんすよ？』

照『阿部が戻ってきたらどうすんの？』

この質問に、サクマは何も考えてなかったのかはっとした表情をした

ｺﾝｺﾝ

ドアのノック音

照『お前、どーすんだよ！』

佐『えー！どうしよう！やばいやばいやばい！！』

小声で話すも、サクマの声がデカすぎてバレそう

ｶﾞﾁｬ

亮『照？どうしたの？』

照『ふぇっ！？』

突然声をかけられ、素っ頓狂な声が出てしまった

亮『あ、麦茶でよかった？ってこれしかなかったんだけど…』

照『えっ！あ、あぁ！大丈夫大丈夫』

亮『…ほんとに大丈夫？なんか顔赤くない？』

照『だ、大丈夫だからっ』

阿部はまだサクマに気づいていないようだ

亮『ほんとに？ならいいけど』

この時は阿部が鈍感な奴でよかったと安心していた

だけど

亮『あれ？サクマは？』

この言葉で再び、窮地に戻されてしまったのだ

To be continued…