最後の１ヶ月。青春にかけてみようじゃないか【烏野高校】

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『…手術……か』






私もしようと悩んだよ。
ちょっと可能性があるんだったら、やろうかなって。…でもさ、







もしも、失敗したら…？








みんなに会えない期間、抗がん剤治療とかに耐えて、いざ手術。それで失敗したら？
私は何のために頑張ってたの。








『…受けません』








先輩の目を見ていう。
きっと孝支先輩は私のことを思っていってくれたんだと思う。それはとても嬉しい。








けど、やっぱり受けれないよ。








『…ごめん、なさい…』








先輩は少し目を見開いた。
すぐにいつもの顔になって頷く。
嗚呼、申し訳ない。







「…そっか。うん…じゃあさ、一つお願い」


『なんですか？』







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「毎日、お見舞い来てもいい？」





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…むしろ、来てくれるの？
これから嫌でも入院しなきゃなんないから、会えなくなるなって思ってたから。









『…っ…も、もちろんですっ！』









すごく嬉しいです。
孝支先輩はよかったと笑って、私の頭を撫でてくれた。







「ありがとう」









その時、貴方がどんな顔をしているのか、ちゃんと見ておけばよかった。

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