最後の１ヶ月。青春にかけてみようじゃないか【烏野高校】

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先生の言った私の余命。
生きることのできる日数。約、一ヶ月。






『……みじか…』





｢……帰って、入院の、っ準備しないと、ね。｣





お母さんがまだ泣いて、つぶやいて立ち上がる。




ねぇ待って？





『……ごめん、私、入院したくない』





せっかく。せっかくね？





好きな人も友達もできたの。





また小学校みたいになんてやだよ。




どうせ死んでしまう運命ならば、



お願い、どうか、最後は、最期は




楽しく、青春したいの。




私の一言にお母さんが驚く。そりゃそうだ。愛しい娘が寿命を短くしにいってるんだから。






｢ダメよ。お願い、永く生きて欲しいのよAには……｣







わかるよ。



その気持ち。



私だって永く生きたい。




でもね？




助かる見込みもないのなら。




どうせ死んでしまうのなら。




最後まで笑いたいの。





せっかくできた好きな人と、友達と。





どうにか、お母さんとお父さんを説得した。




ごめんね。こんなワガママ娘で。





ありがとうね。私、最期まで笑うからさ。お母さんもお父さんも笑ってよ。






さぁ







最期で






最高の








青春を謳歌しに行こうか。

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