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「爆豪、準備できたか。行くぞ。」
「っっるっせぇ、黙れ半分野郎がッ。誰がテメェなんぞとつるむかッ。俺の前を歩くんじゃねぇ。」
とある休日の朝、寮の広間では制服に身を包んだ爆豪と轟が居た。
あからさまにイラつく爆豪をよそに、平然とした態度で「そうか、悪ぃ。」と全く心のこもっていない謝罪を述べる轟だった。
「ふふ、2人とも仮免講習がんばってね。」
そこへ柔らかい声が響き、爆豪と轟はすぐさま声のした方へ振り向いた。
「あぁ、A、ありがとうな。わざわざ俺の見送りに来てくれたのか。」
「ハアァ！？どう考えたらこの状況そう取れンだアホかテメェ！」
くすくす、とAが笑う。
「ふふ、...いつの間に2人ともそんな仲良くなったの？」
「どこが仲良いだァ！？A、テメ、熱でもあんじゃねぇだろうなぁ！！？」
そうまくし立てるなり、爆豪はぐい、とAを引き寄せ額をゴリゴリとAのそれにくっ付けた。
「ひえぇ...痛い...ちかい...！熱なんてないってばぁ...！やめてよ恥ずかしいよう...」
「ハッ、こんぐらいで恥ずかしいとか今更だろ、もっと恥ずか」
「バカ！勝己バカ！」
わぁぁん！と爆豪から離れたAにすかさず轟が割って入る。
「爆豪、A泣かせんだったら俺がもらう。」
「だァからやらねぇっつってんだろ.....！！！」
ぐい！とAを引き寄せ、爆豪がその唇を強引に奪う。
ちゅっ...、っとわざと音を立てて唇を離すとにやりと口角を上げた。
「見送りだかんな。行ってらっしゃいのキスだろ？」
「ッ！〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！」
ぎゅっと抱きしめ、朱に染め上がるAの顔を満足そうに眺めた。
「A、俺もいいか。」
「ッハァァ！！？テメェの脳ミソどうなってんだいいわけあるかボケェ！！！」
爆ギレする爆豪を前におろおろと困ったAが進み出た。
「.....キスは出来ないけど......。焦凍くんも、がんばって...。」
きゅ、と背伸びをしたAがそっと赤と白のコントラストに触れた。
ぽん、ぽん。
自分よりも大分高い位置にあるその頭をぽん、と撫でた。
目を見開いたまま固まる轟が、ややあってギッ、と体を動かした。
「........ッ！！！行くぞ...爆豪！！今日で仮免講習終わらせてやる.....！！！！！」
個性が発動しなくとも燃え上がる炎が目に見えるような轟の後ろ姿が、ズンズンと歩を進めて行った。
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泉(プロフ) - ミホさん» ありがとうございます^^物語に心を乗せて頂けたなら幸せです。 (2023年3月30日 18時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - めっっっっっっっちゃキュンキュンした！！言葉に表しきらんほど感動した(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年3月30日 13時) (レス) @page50 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - しぃさん» ありがとうございます...！とても思い入れの強い作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！2世のリクエスト頂いてるのでずっと考えてるのですが中々固まらず...いつかやれたらやりたいです！他作品も楽しんで頂けると嬉しいです* (2018年10月21日 11時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 一気読みしてしまいました。最高でした！！！！なんかこう、まだまだ続きが読みたいような、完結してスッキリしたような感じでモドカシイです。他の作品も楽しませていただきます (2018年10月20日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - ネコさん» うわぁー...！小説自体この作品が処女作だったので、キュンキュンしたと言っていただけてすごく驚きました！誰かの心を動かせたのかと思うと本当に嬉しいです！ありがとうございます！次もぜひやりたいです。もし映画ネタバレ大丈夫でしたら続話もご覧くださいませね！ (2018年9月17日 16時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2018年5月21日 0時
