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今日は、やけに月が明るいな
見上げると煌々と照る月。
くっきりとその輪郭まで主張するような光。
そのすぐ近くに、星がひとつ浮かんでいた。
強い月の光にかき消されることなく、はっきりとその色を主張する赤い星。
なぜだか月よりも明るく感じるような、目が離せない赤。
強く輝く赤。
「きれい...」
ぽつりと、そう響いた自分の声で目が覚めた。
すぐ隣には、淡い黄色がかったツンツン頭に、伏せられた瞼。
ゆっくりと開く瞼から、赤い双眼がのぞく。
「.....やっぱり...、きれい」
「.....あ？」
「っうーん！完全復活！！」
「Aちゃん今日はだいぶ元気！って感じやね！」
「うん！充電できたから！」
うふふ！と勝己に笑みを向けると、勝己の口の端に笑みが浮かんだ。
なんだか嬉しくなってそれからの訓練はやたら気合が入ってしまった。
「うおぉ狭間なんだそれ！！？」
演習場の滝の水が落ちてくる軌道を、その途中でぐね、と曲げて見せた。
「空間をねじ曲げてるの。直接操作する感じ。
授業が終わり、寮に帰った後も1人、中庭で空間をいじっていた。
「こうして、枠を作って....あとはぐねぐねした空間を固めて道にする感じ.....かな？」
「Aー、何してんのこんなとこで。何その枠？」
「あ、響香ちゃん。ちょっと、空間を繋げてるとこ。もうひとつ枠を作ったところに、ワープできるようにしてるの。」
「はぁ！？何それAそんなことできんの！？」
広間でみんなが集まって談笑する中でも、この空間をあぁする感じ、かな....などと1人ブツブツと考えるAが居た。
「なんか最近のAちゃん、急にぐんと技の幅とか増えてる、よね」
「おー、こないだもなんか空間ぐねぐねしてたしなー。つーか、それもあるけど、なんかこう前にも増して空気が静かっつーか...なんつうか、プレッシャー感じる気がすんだよな。」
「A、強くなってんな。」
「轟もやっぱそう思うか？」
緑谷、切島、轟がそれぞれ思案する。
「なんか掴んだんだろ。Aは元々天才肌だからな。ハマりゃ早ぇ。」
「しっかしバクゴー、その割にあんま嬉しそうじゃねぇなァ？狭間になんかあった時大体怖ぇぐれーニヤついてんのにな。」
「アァ！？」
「...あれか、こないだの龍んときの狭間ちょっと雰囲気違ったもんな。」
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泉(プロフ) - ミホさん» ありがとうございます^^物語に心を乗せて頂けたなら幸せです。 (2023年3月30日 18時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - めっっっっっっっちゃキュンキュンした！！言葉に表しきらんほど感動した(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2023年3月30日 13時) (レス) @page50 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - しぃさん» ありがとうございます...！とても思い入れの強い作品なのでそう言って頂けると嬉しいです！2世のリクエスト頂いてるのでずっと考えてるのですが中々固まらず...いつかやれたらやりたいです！他作品も楽しんで頂けると嬉しいです* (2018年10月21日 11時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 一気読みしてしまいました。最高でした！！！！なんかこう、まだまだ続きが読みたいような、完結してスッキリしたような感じでモドカシイです。他の作品も楽しませていただきます (2018年10月20日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - ネコさん» うわぁー...！小説自体この作品が処女作だったので、キュンキュンしたと言っていただけてすごく驚きました！誰かの心を動かせたのかと思うと本当に嬉しいです！ありがとうございます！次もぜひやりたいです。もし映画ネタバレ大丈夫でしたら続話もご覧くださいませね！ (2018年9月17日 16時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2018年5月21日 0時
