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「勝己...！かつき...ッ！」
ゲートが閉じた後、はあっ、と青い顔をしたAちゃんの呼吸が荒ぐ。
わあああ、と苦しそうに崩折れると黒い霧がゴオオオと音を立て、球形にAちゃんを取り巻いていく。
どんどんと肥大化するそれは周囲の草木を消し飛ばしていく。
『デク
Aを』
そう言ったかっちゃんの赤い目が脳裏によぎる。
「Aちゃん！！！！！」
気がつけば黒い球体の中に飛び込んでいた。
ジュウウウと身が削れる音がする。
「......ッ...!!!」
こんなボロボロの体なんて捨ておけ。
僕は、今までAちゃんとかっちゃんを、見ていることしかできなかった。
今動けなくてどうするんだよ...！
自分の大切な人を救えなくて、何がヒーローだ...！
黒い球体の中心で崩折れるAちゃんを力一杯抱きしめた。
「A、ちゃん...！」
「いず、く...?」
その瞬間、わずかな光さえ存在しない黒だった球体が、一瞬にして真っ白い空間に変わった。
身を削っていた圧力が無くなる。
それどころか身を覆っていた痛みさえふわりと軽くなるようだった。
...それなのに、感じる感覚は優しいものではなかった。
しばらくすると、見えない圧に存在が塗り潰されてしまうような、そんな感覚を覚えた。
なんなんだこれは...！
完璧すぎる、空間。
自分の存在が異物になり、存在できなくなりそうな、そんな感覚。
「A！緑谷！
...！んだこれ、白い球体の周りの空間が、壊れはじめてやがる...！」
「Aちゃん！！！目を覚まして！！」
緑谷が必死に声をかけるも、白い球体の中でAの意識は遠のいていた。
刹那、甲高い鳴き声が響いた。
ッピィーーーーーーー....
バサリ、と大きな羽音をはためかせ、大きな、鳥が舞い降りた。
その風圧に轟は顔の前に腕を構えた。
「巨大な.....
それはAの白い球体へ着地し、ツ、と嘴を付けた。
その瞬間、肥大化した球体がどんどんと収縮し、やがて消えた。
鳶はそれを見届けると、その鋭く静かな目でAを捉えた。
「あなたは.....私を、見ていた.....」
鳶はそのまま背を向け、巨大な両翼を広げ飛び立った。
Aはその光景を最後に、意識を手放した。
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眠 - かっちゃんは相変わらずかっこいいしハイキューネタ！？神すぎ。何で今まで出会わなかったのだろう (2021年9月29日 22時) (
レス) @page48 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ああ………林間合宿まだ原作見てないからここで終了です…！くっ！なんということだ…！！受験終わって原作見たらまた来ますね！レスうれしかったです！ではではアディオス！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あ…、黒姫だった…そして絶界だった…！そしてハイキューネタぁあ！！なんですか好みドストライクですよなんなんですか！てか私、結界師はアニメまでしか知らないからむっちゃ勉強になっとりますわ！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - きりあさん» ッアー！ッアァーーー！！嬉しすぎる...！(ゴロンゴロン)文章を書くの自体が初めてだったので、結界師知らない方にもちゃんと伝わっててしかも楽しんでもらえてるっていうのが本当に嬉しかったです...！アー！作者冥利につきるー...！ありがとうございます！ (2018年9月19日 9時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
きりあ(プロフ) - 泉さん» 結界師にもそのようなこと(角度についての話)があるのですね…。俺は結界師については全然知らないのですが、それでも楽しめる内容になってるのですごいと思います (2018年9月17日 23時) (レス) id: 70f4828b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2018年3月30日 0時
