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「ちょっ.....かつ......！
これは流石にだめだって...中見えちゃう......！」
スカートの裾を必死で押さえながらそう言う私をしりめに、勝己はすたっと地面に着地した。
「ハアァ！？ンなこと言っとる場合かあぶねーだろが！」
荷物でも担ぐようにして軽々と私の体をその肩に乗せたまま、勝己が吠えた。
「テメーもテメーだ鳥頭！
お前も煽られてんじゃねぇわ、Aについて行っとる意味ねぇだろが！」
少し風によろめきながら常闇くんが地面に着地した。
「面目ない....。」
それを見て慌てて肩の上から抗議する。
「常闇くんは関係ないでしょっ。それに落ちても結界張るっていつも言ってるじゃない、勝己が心配しすぎなのよ。
もー！下ろして.........！」
話す間も一向に下ろす気配無く、腰にがっちり回った腕を思うと顔に熱が集まってきた。
担がれている方向的にも、お願いだから常闇くんの方向かないで、と心中で祈る気持ちだった。
そんな私の様子に気付いたのだろう、ようやく勝己が腰を屈めて下ろしてくれた。地面のありがたさが身に染みる。
「.....んなモン、心配だろうが。」
下ろしてもその腕は相変わらず腰に回ったままで引き寄せられる。
ごっ、と小さな鈍い音がしてツンツンした前髪ごとおでこが私のそれにぶつけられる。
勝己のことだから、計算ずくかもしれないけれど、そんなしおらしい空気を出されてはこちらはなす術が無い。
「........助けてくれて、ありがと。」
そっとその胸板に触れながら、大人しく本音を漏らすと満足げな返事が短く返ってきた。
「..........申し訳ないが、俺を先に帰してからにしてくれないだろうか。」
酷く気まずそうに視線を逸らした常闇くんに、思わずばっと勝己から離れた。
隣から聞こえた舌打ちは聞かなかったこととした。
「ねぇー勝己、
1回、1回だけっ！」
拝むようなポーズを向けられた勝己が顔を歪めた。
「ぜーーーーーーーーーーーーってぇ駄目に決まっとんだろうが！」
「なんで、ちょっとダークシャドウちゃんに抱えてもらうだけじゃない。」
「テメどんだけコイツと密着する気だ！」
ズビシ！と親指を向けられた常闇くんが溜息をついた。
「もう諦めろ狭間。.....俺も命が惜しい身だ。」
えーーーーーっ！と上げた声が、明るくなり始めた街灯に伸びる3つの影に響いた。
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2022年6月19日 17時
