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少し眉を下げて申し訳なさそうにスズムラさんが言った。
「いつもは私ら近所の者が見てるんだけどねぇ、町内会の旅行が決まっちゃって。
今回はお父さん居ないもんだから、真幌ちゃんと活真ちゃんには留守番しててもらわなきゃいけなくて。
ヒーローが預かってくれるんならこんなに安心できることないよ。」
この子らも嬉しいだろうしねぇ、とスズムラさんが振り返ると、サッと小さな帽子がその陰に隠れる。
「でもサクヤちゃん。こんなこと、ヒーローに頼んじまっていいのかね？迷惑じゃないかい？」
あぁ、それが気がかりなのね。スズムラさんの後ろから、じっとことの顛末を見つめている瞳に伝わるように、少し声が通るように発声した。
「はい！れっきとした保護対象です。
このヒーロー事務所で保護しますよ！」
にっこりと笑んでから、しゃがんで2人にそっと耳打ちした。
「........お泊まりだなんて、私楽しみでわくわくしちゃうわ。
いっぱい遊ぼうね。」
顔が弾かれたようにして、2人は目を輝かせてこちらを見た。
「あらぁ、こんなに嬉しそうにして。
私らも心置きなく出掛けられるわ。じゃぁよろしくお願いね。お土産買ってくるからね。」
それから1週間後の夕暮れ。勝己と一緒に2人を迎えに行き、事務所に連れ帰ると歓声が上がった。
「「「真幌ちゃん、活真くんいらっしゃい！！！」」」
みんなの笑顔と声に押されてどぎまぎしながらも、2人は声を合わせてお辞儀した。
「「よ、よろしくお願い、しますっ」」
みんなが口々に褒めるのを、後ろから笑顔で眺めた。
「さ！ごはんにしよ。
みんなねーいっぱい食べるんだよー。2人もいっぱい食べてね、苦手なものあったら置いとけばいいからね。」
「全部食え。でかくなんねぇぞ。」
「もう、勝己は黙っててっ。みんなでいただきますするよー。」
全員揃ってのいただきまーす！！！とその後の勢いに真幌ちゃんと活真くんは気圧されたようで箸を持ったまま止まっている。
「びっくりした？」
覗き込むと2人は目を瞬かせた。
「いつも....スズムラのおばちゃんとか、と食べるだけだから.....。
こんなに大勢で.....びっくりした。」
「ふふ、みんな美味しそうに食べるから、こっちも美味しくなっちゃうんだよ。
どれがいい？」
取り皿片手にあ、これ私が作った煮物、と言いながら皿によそうのを2人は目を輝かせて見ていた。
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泉(プロフ) - Lavenさん» サクヤは本名ではなくヒーロー名なので、ヒーロー活動中はヒーロー名表記を心掛けております。シーン表現として加味していただければと思います。 (2023年3月19日 23時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 名前がサクヤって表示されたり、自分が入力した名前になったり分かりずらいです…｡ (2023年3月19日 22時) (レス) id: 0953f1e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 墨香さん» すみちゃぁぁぁぁいつもありがと...！ほんと、いつも君の言葉は私を掬い上げてくれる。筆をとったこと、後悔しないようにしてくれてありがとう。一緒に楽しめるように、がんばる。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - じゃんみくさん» ありがとうございます！！サクヤにものすごいクソデカ感情を抱いて下さってるのめちゃくちゃ嬉しいです*楽しんでもらえるように、したいなぁ。 (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます！もしやエスプレッソ100票の方！？違ったらごめんなさい。Twitterやってます！izumi_morningですよろしくお願いします！せっっ先生！？なんて恐れ多いですが嬉しすぎます！ぜひお声かけて下さい* (2022年6月20日 21時) (レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2022年6月19日 17時
