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ただその光景に驚いた。
しかし、結弦の決意に満ちた目と、緊張が覆う空気に、俺が口を開くことはなかった。
「私の気持ちを、
君に、
届ける。」
パシュ....！
そう言うと、その光の矢は結弦の手を離れ真っ直ぐに飛んだ。
真っ直ぐに、俺の胸をめがけて飛んで来る。
ッ、頭じゃねぇ、運命の付加じゃねーんか。
スウ、とその光が、俺の胸にそのまますり抜け入り込んだ。
「................ッ、」
矢が入ったと思ったら、体にじわりとあたたかい感覚が拡がるような錯覚を覚えた。
『君が
好き。』
そんな、結弦の柔らかい声が、頭の中で響いた気が、した。
胸に軽く手を当て、俺は、目を見開くしかなかった。ややあって、ようやく、翡翠色に視線を合わせた。どうにか絞り出した声は、少し掠れていて内心舌を打つ。
「.............おま、なんつう.......告
「なんて。
ほんとは、嘘。
私の付加矢は、意識や感情の付加なんて、出来ないの。
だから、聞いてほしい......。
私ね、
君のことが、
大好きなんだ。」
そう言ってくしゃ、と笑った瞬間、ザ、と回廊を風が抜けた。
風に舞うその黒髪が、オレンジ色の夕陽と回廊の影に遊ぶ。それは、何よりも美しい光景だった。
見開いた目が、その光景から離れない。
ギュ....！と胸の服を掴んだ。
「なん................！ッだよそれ....................！」
「.....ごめん、すごく勝手な事し
「うるっっせえ！！
俺んが好きだクソA！！！！！！！！！」
そう叫ぶと数歩の距離を詰めた。
驚きに声も出ないらしいAを抱き寄せた。
細い背に回した腕に力を込める。
「..................ッお前、
付加出来ねーとか言ってよ、実際だだ漏れてんだよ....！
なのに、その漏れてる好きより.........、結局伝えた言葉が大好きだとか.........！
ずっとお前ん事好きだったんだよ、
んな俺を殺す気かテメェは.......！」
これでもかと目を丸くしていたAが、眉を下げ、くしゃりと音を立てて笑んだ。
「...........漏れてたかー。」
嬉しそうに眉を下げるその目尻には、涙が浮かんでいた。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2019年2月20日 16時
