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『視界に入れない高嶺の花』
いつだったか上鳴が言った言葉が胸中に蘇る。
今までコイツがそんな風に囁かれていたのは、コイツの本質を見ない輩ばかりだった事。
そしてそれに加えて、コイツのこの真っ直ぐ見つめる迷いない視線が起因していたのだと、この瞬間その理由を思い知った。
それは、それ以外を映さない、美しくて遠いものだった。
ただひたすらに的を見据えて輝く翡翠色。
そっと胸の内で、悔しさが滲む。
こんな、入る余地の無ぇ、真っ直ぐさ........。
それは、間違いなくコイツの長所で、俺が惚れたところでもあって。悔しく思うような、否定したいようなものでは無い筈なのに。
それでも、思ってしまった。
コイツの、見つめる
俺は居てぇ。
ギスギスと軋む俺の胸中など知るわけもなく、結弦は晴れた顔のまま、足元から次の矢を拾い上げようと屈んだ。
一本拾い上げたその手首を、無意識に、掴んでいた。
いつかの、ように。
ただ、その時と違うのは、コイツへの想いで、やけに重たくなったこの胸の内だった。
「.................なぁ、」
掴まれた手首を見つめていたその丸い翡翠色が、そのままゆっくりとこちらを見た。
「.....................お前にとって、
俺は、まだ、
お子様か。」
そう言い終えると、その薄く開いた艶やかな唇に、吸い込まれるように、顔を近付けた。
柔らかな感触と、静寂だけが弓道場を覆っていた。
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作者
神野編完了で感想いただいた方本当にありがとうございました...！
勇気出してコメント下さって本当に感謝です。とても嬉しかったです....！
長らくお待たせしてしまってごめんなさい....！
これより最終エピソード開始です。
まだ全然書けてないので更新遅いかもですが、最後の2人の行く末、楽しんで頂ければと思います。
引き続き感想お待ちしております*応援よろしくお願いします！
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉
| 作成日時：2019年2月20日 16時
