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コンコンコンコン、
「今は生徒の誘拐事件に関する重要会議中です、お控え下さい。」
そうミッドナイトさんが応答するも、ドアの外の人物は言い募った。
「すみません、ですが、どうしても生徒が話がしたいと...。
その、あまりに必死に食い下がって来て正直手に負えません...。数分だけ聞いてやって貰えないでしょうか。」
.......生徒？
その場の職員全員が訝しい顔をした。
「......よっぽどの事だと見えるね。いいさ、お入り。」
その校長の一言でドアが開いた。そこには女子生徒が1人立っていた。青い顔にえらく緊張と決意を携え、それでもひときわ光る、強い翡翠色の目が印象的だった。
「君は確か........。
普通科の結弦、だったな。」
「はい....。その節はご迷惑をおかけしました、相澤先生。
そして校長先生、他の先生方、入室を許可いただき本当にありがとうございます。」
ス、とひとつ頭を下げる。
作法が身についているのか、腰から深く折った美しい礼だった。
その翡翠色と、真っ直ぐな礼には見覚えがあった。
普通科の先生が、どうしてもヒーロー科に推薦したい生徒が居るので一度見てやって欲しいと言って来たことがあった。
正直に言えば、専門外の普通科教師にそう言われても、断るにも労力を要したし何より信憑性が薄かった。そんなしがらみだらけの推薦だなんぞ、非合理の塊だった。
しつこく食い下がって来ると思っていたが、ある日その職員は職員室にその生徒を連れて来た。
「相澤先生！いつも話している生徒なんですが、この結弦がそうでして！
いやぁ彼女の個性はすごい。そして彼女自身もひた向きで熱意ある生徒です！
ぜひヒーロー科でその才能を伸ばしてほしい！」
「えっ、」
職員の台詞を聞いて、驚きに目を丸くする結弦を見て、訝しく思った。まさか......。
「先生、私は、ヒーロー科に転向したいと申し出た事は一度もなかったかと思いますが。
職員室に呼ばれて突然にそのようなお話をいただいても、困ります。」
ぐっ、と職員が言葉に詰まるのを尻目に、結弦は真っ直ぐに、その翡翠色の目をこちらに向けた。
「相澤先生、私がしっかりとお断りが出来ていなかったが為に、この度は、お時間ばかりを頂戴してしまい本当に申し訳ございません。」
隣の普通科職員がまだ黙っているのをさし置き、颯爽と口を開いた。
凛とした姿勢で頭を下げるその姿が、印象的だった。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年2月20日 16時
