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「......っ、かっちゃん...！」
一緒に、かえろ...？
駆け寄って、その袖をそっと握った。
かっちゃんは反対の腕で目元を拭った。
私の腕は、振り払われることはなかった。
しばらくそのまま2人で歩いた。
「今日は私がかっちゃんを送るんだよ！」
息巻く私の隣を歩くかっちゃんが、静かに足を止めた。
私も1、2歩進んだところでつられて足を止める。
不思議に思い振り返ると、ふっと影が落ちた。
肩に、重み。
頰や首に当たる、意外に柔らかいツンツン頭がやけにくすぐったい。
「ちっと...動くな。」
私の肩に額をつけかっちゃんが呟いた。
心臓の音が、爆音で鳴っている。
絶対...聞こえてる。
そう思いながら、心臓と肩以外は感覚が無くなったみたいに、そのまま立ち尽くした。
「...めちゃくちゃダセェ。」
一言、かっちゃんが私の肩口でこぼした。
きゅ、と結んだ口を、開く。
「...っ私は、めちゃくちゃかっこいいと、思った...。本気で...。」
私の言葉を聞くと、っはぁ、っとひとつ大きく息をつき、かっちゃんは顔を上げた。
赤い視線とかち合う。
「俺はこっから強くなる。ここで1番になる。もう負けねぇ。」
赤い目には強く光が宿っていた。
自然と笑みがこぼれた。
「うん、見てる。
かっちゃんが1番になるところ。
私も強くなって、側で見てる。」
言い終わると同時に視界が黒に染まった。
ぎゅうっ、と力が込められる。
かっちゃんの腕の中で、ただ私は立ち尽くした。
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泉(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！共感していただけて嬉しいです〜！ (2021年9月29日 21時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 結界師懐かしい！！確かにヒロアカの世界ではその個性最強よなww結構マイナー？っちゃマイナーなアニメだから嬉しい。 (2021年9月29日 19時) (レス) @page12 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます...！結界師知らない方にも「楽しめる」と言ってもらって嬉しかったんですが、知ってる方にもこんな褒めてもらえるなんて感無量です...！ご都合捏造もありますが楽しんでもらえると嬉しいです！いやほんとうっれし、、 (2018年9月24日 1時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - すごい結界師ネタとして作り込まれててすごいなと思いました！そうだよねぇ…滅するチカラなんだよね本来…。てかかっちゃんかっこよすぎません？！ヤバいよぉおお！！むっちゃええわぁあ〜！んだば続編行ってきます！ (2018年9月24日 0時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 藍猫さん» そうです！個性結界師パロなんですが、私の中での設定背景では、数代後の結界師の末裔的な感じです。そんなには代数経ってない感じのイメージですね〜。気付いて面白いと言ってもらえるなんてとても嬉しいです！^^* (2018年6月16日 21時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2018年2月16日 13時
