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今日も帰って訓練だー、とこの日も1人家路についていた。
昨日は結界の生成位置については目視でほぼ完璧になった。あとは生成スピードと強度がやっぱり課題だなぁ...
そこまで考えたところで後方から人が走ってくる足音が耳に入った。
この道はジョギングのランナーもしばしば通る。
タッタッタッタ
予想通り、走る人物は隣を追い抜いて行った。
そう思って気にもとめていなかった。
前方でその人物が弧を描き、私の前に走り寄ってくるまでは。
え？と思った時にはすでに両肩を正面から掴まれていた。
背には硬いフェンスの感触。
覆いかぶさるようにした男の目はどこか焦っているような、とにかく正常とは言えない目をしていて、背筋が凍った。
「..........ねぇ、一緒に遊びに、いこう」
全身があわだった。
やばい やばい やばい やばい やばい
恐怖で思考が常にグルグル渦巻く。
「やめ、て、くだ」
どうにか声を絞り出した私の拒否の返答を聞いて、男の目の焦りの色が変わっていく。
やば、い
そう思った時、体の底に黒く渦巻くようなものの存在を感じた。それが奥底から湧き上がるような感覚に体がぞわ、とあわだつ。
「......ッ！？」
その時だった。男の背後から怒号にも近い声が空気にビリビリと響いた。
「何やってんだテメェ！！！Aから離れろや！！！！！！」
男はびくっと後ろを振り返った。
その瞬間にかっちゃんが男の顔面に膝蹴りを入れていた。
男はその場に崩れ落ちる。
いつぞやかっちゃんの言っていた「膝で殺す」というフレーズだけが頭をよぎった。
「大丈夫かA！！？」
振り向くかっちゃん。
なんかされたんか、とか、こいつもう一回殺す、とかかっちゃんがすごい形相で言うのを、脳が処理できずに居た。
いつの間にか体の奥底の黒いものはきれいさっぱり感じられなくなっていた。
初めて自分に向けられた悪意に、ただ私は真っ白で、立ち尽くした。
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泉(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！共感していただけて嬉しいです〜！ (2021年9月29日 21時) (
レス) id: 250c48e64a (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 結界師懐かしい！！確かにヒロアカの世界ではその個性最強よなww結構マイナー？っちゃマイナーなアニメだから嬉しい。 (2021年9月29日 19時) (レス) @page12 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます...！結界師知らない方にも「楽しめる」と言ってもらって嬉しかったんですが、知ってる方にもこんな褒めてもらえるなんて感無量です...！ご都合捏造もありますが楽しんでもらえると嬉しいです！いやほんとうっれし、、 (2018年9月24日 1時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - すごい結界師ネタとして作り込まれててすごいなと思いました！そうだよねぇ…滅するチカラなんだよね本来…。てかかっちゃんかっこよすぎません？！ヤバいよぉおお！！むっちゃええわぁあ〜！んだば続編行ってきます！ (2018年9月24日 0時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - 藍猫さん» そうです！個性結界師パロなんですが、私の中での設定背景では、数代後の結界師の末裔的な感じです。そんなには代数経ってない感じのイメージですね〜。気付いて面白いと言ってもらえるなんてとても嬉しいです！^^* (2018年6月16日 21時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2018年2月16日 13時
