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萩「A!!」
立とうとしても立てない。
右足にだけ力が入らない。
嘘でしょ....
『Aっっ』
焦ったようにこっちに走ってくる望は、
迷わず私をお姫様抱っこして医務室へ連れてく
『落ちんようにつかまっとってな』
「う、うん。ありがとう」
少女漫画の主人公気分
＜きゃーーーーー＞
『せんせー』
先「どうしたの」
『落ちた』
先「1回そこ座らして」
『ほいほい』
先「足、力入る？」
「今は力入るんですけど立とうとすると痛いです」
先「折れたか捻挫ね」
先「ご両親の電話番号わかる？」
「呼ばなきゃ、、、だめですか？」
先「別にいいけど、帰ってから病院いける？」
「はい」
先「車椅子かそうか」
『俺が連れて帰ります。』
先「あ、そうありがとう」
ﾊﾞﾝｯ
萩「私が連れて帰ります」
萩、、、
「望、ごめんね。萩、ありがとう。」
萩「うん、帰ろっか」
『なんで…??』
「今度、事情話すから。ほんと、ごめん。」
萩「いくよーー」
「うん」
一応保健室の先生に松葉杖を借りて会場を出る
萩「小瀧、どうするの？」
「ね、事情話すか迷ってるんだよね」
「でも前の彼氏に事情言ったらめんどくさい、って言われて振られちゃったし…笑怖いってゆーか」
萩「あーね、それはあるよね…
でも小瀧なら信頼してみてもいいかもよ」
「うん」
萩「今度言ってみたら？」
「うん、だね、」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母「はい」
萩「Aさんの友人の藤井萩です。
Aさんが怪我をしてしまったので付き添いで
こさせていただきました。」
母「あら、ごめんなさいね。
ほんともううちの娘迷惑ばかりかけるんだか
ら。」
萩「いえ、全然迷惑だなんて…」
萩はまだ気に入られてる方
理由なんて簡単。
萩がものすごく可愛いから。
単純なんだ
まぁ、昔からの付き合いもあるしね
母「ありがとうね、気をつけて帰って」
萩「はい、ありがとうございます。
失礼しました。」
礼儀もいいし
ｶﾞﾁｬｯ
扉がしまった瞬間。
母「怪我は足だけ？勉強はできるんでしょうね？」
「はい。できます。」
なにこの変わりよう
ほんとに私の親かって疑いたくなる
〜
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作者名：じゃが | 作成日時：2019年8月28日 15時
