episode53 ページ3
｢下校完了時刻が迫っています。
そろそろ彼女を下校させるべきでは？｣
｢…そうだね、では今日はこの辺にしようか。
二人とも、気をつけて帰りなさい｣
理事長はそう言い、私に向かって微笑んだ。
｢篠宮さん、帰るよ｣
｢…え。あ、はい｣
私は湯呑みに残っていたお茶を飲み干し、学秀君と一緒に理事長室を後にした。
｢…遅くなって悪かった｣
｢いえ。もとは私が先に帰ってる予定でしたし｣
｢……………｣
私たちは生徒玄関で一旦別れ、靴を履き替えてから合流した。
｢Aは昔から、あの人とよく話す｣
校門を出た途端、彼はしばらく閉ざしていた口を急に開いた。
｢“あの人”って、理事長のこと？｣
｢他に誰がいるんだ｣
彼は、不機嫌なのを隠そうともしない。
｢学秀君は私のお母さんと喋るでしょ？
私だって学秀君のお母さんと喋るし、理事長と喋るのだって同じだよ｣
｢……………｣
黙り込んだ彼は、私の手首を掴んでスタスタと歩いた。
｢ちょ、学秀君。そんなに機嫌悪くしないでよ｣
｢…だから先に帰れって……｣
｢え。そ、それはごめん…。………でもほら、｣
私は掴まれていた腕をすり抜き、代わりにその手を握った。
｢そのおかげで今……一緒に、帰ってる｣
彼を見上げて頬を緩めると、彼は一瞬目を見開いてから視線を横にズラし、空いている手で口の辺りを覆った。
｢………これだからAは……｣
彼はボソリと呟いて呆れたようにため息をつき、私の手を握り返した。
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マニ。(プロフ) - 嵐符さん» ✉️。良かったです！ではボードの方で宜しくお願いします！ (2月25日 9時) (
レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
嵐符(プロフ) - マニ。さん» 確認しました！ありがとうございます！ (2月25日 9時) (レス) id: 84f6dbb787 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 嵐符さん» あのそちらのボードに返事送りましたので通知来てると思います。ボード返事待ってます！ (2月25日 9時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
嵐符(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！ボードという機能…恥ずかしながら知りませんでした…。勝手が分からないのですが、私がマニ。さんのボードに行けばいいのか、私のボードに来ていただけばいいのか、はたまた全然違うのか…。どうしたら良いのでしょうか…！？ (2月25日 8時) (レス) id: 84f6dbb787 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 嵐符さん» ✉️。こんにちは！面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！ (2月25日 5時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
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