story*34 ページ36
‐浅野side‐
折角の観光もただ何も思わずに、景色を眺めて歩くだけで授業だって最近遅れてきてしまってる。
それに関しては家で予習復習はしているから、テストになんのもきたさないけど。
班行動で少し休んでいた。
鴨川の柵に手をかけ、鴨川を眺める。
少し遠くの方にイチャつくカップルがなん組かあった。
もし、Aにあんなこと言わなければ、今ごろ僕もAとイチャつけたかもしれない。
別にバカップルみたいになりたいとは思ってない。
もう、あんなこと言わない。
もう、高望みしない。
だから戻ってきてくれないか……?
A…。
あのとき男子生徒が言ってくれた。
男子『あ、浅野くん…俺知ってる……Aさんがいじめを受けてたの……』
浅野『いじめ…?』
男子『あ、あぁ……俺が浅野くんに言おうかって言ったら顔色をかえて、『ダメ!学秀くんにだけは言わないで!』って必死に言ってた、から……言えなかった…』
Aが無理に笑っていた理由がやっと分かったんだ。
泣かなかった理由も。
やっと分かったんだ。
なのに、Aが近くにいないと意味ないだろう。
浅野「悪いけど僕は先ホテルに戻る」
荒木「お、おい!浅野くん!」
僕は一人先にホテルに戻ろうとした。
?「浅野くん!」
そんな声が聞こえて振り向く。
でもAなわけなくて、僕と同じ名字の男といる女の声だった。
浅野「まさかな…」
そんな訳ないか……僕からAを突き放してしまったんだから。
部屋に入るなりベッドに体を沈める。
腕を目元に押し付けて、
浅野「A…」
静かに呟いた。
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木戸藍楽(プロフ) - エスカさん» コメントありがとうございます!中学受験ですか…大変ですね…落ちないよう頑張ってください!はい、切ない系です……お兄ちゃん羨ましいです…こちらこそよろしくお願いします (2016年2月11日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
エスカ - こんにちは。エスカです。やっっっっっと中学試験の勉強から離れられました。今カフェオレ飲みながらこれ読んでいます。これで気を抜いて中学試験落ちなきゃいいけど。これすごい切ない系で泣いてたら超過保護お兄ちゃんに質問攻めにされました。よろしくです。 (2016年2月7日 15時) (レス) id: 2392d06918 (このIDを非表示/違反報告)
リラン@レイ(プロフ) - 木戸 藍楽さん» ほ、本当ですか?!笑 こんな亀更新の作者を登録してくださるなんて…恐縮です汗 私もお気に入り登録させていただきましたので…(結構前から)お互い頑張りましょうね! (2015年6月14日 12時) (レス) id: a23b730333 (このIDを非表示/違反報告)
木戸 藍楽(プロフ) - ♪護♪さん» いえ!護さんの作る作品はキュンキュンします!ありがとうございます!近藤さんはカゲプロのアヤノちゃんをイメージしました!頑張ります! (2015年6月14日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
♪護♪(プロフ) - 先日はリクありがとうございました!初っ端から涙やばし。木戸さんの作る話ホント素敵!そして夢主も素敵友達になりたい(笑)これからも頑張ってくださいね!! (2015年6月14日 0時) (レス) id: fa4c70adc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年6月9日 0時