【暗殺教室】大好きです、浅野くん【浅野学秀】

story*23 ページ25

烏間「これは一体どういう事でしょうか。公正さを著しく欠くと感じましたが」



しんみりしている教室に烏間先生の声が響く。


烏間「伝達ミスなど覚えは無いし、そもそもどう考えても普通じゃない」


烏間先生が怒るのも当たり前だ。


烏間「テスト二日前に、出題範囲を全教科で大幅に変えるなんて」


そう。
中間テストが終わり、返ってきたテスト用紙には出題範囲が変わっていた。


本校舎では理事長先生が授業を教えたらしい。



殺せんせー「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。
…君達に顔向けできません」



殺せんせーとの約束では、全員が５０位以内に入らないと殺せんせーがここを出ていくというもの。


私は二位だけど…。


テスト用紙をクシャッと握った。

その時前の方で音がして、バッと顔を上げると赤羽くんが殺せんせーにナイフを投げていた。



赤羽「いいのー？顔向けできなかったら俺が殺しに来んのも見えないよ」
殺せんせー「業くん！！今先生は落ち込んで…」


と言う殺せんせーに何かを投げた赤羽くん。


赤羽「俺等、問題変わっても関係無いし」
木村「うお…すげぇ」
磯貝「等？」



と磯貝くんが首を傾げると、赤羽くんが私を見た。


赤羽「Aちゃん元Ａ組だよ？一位じゃないけど二位」
「え！？いつの間に見たの！？」


と立ち上がると前の席の千葉くんが私の解答用紙をとった。


千葉「うわ。数学と英語が98点で他全部100点かよ……」
「凡ミスばっかだから見ないでー！」
赤羽「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ」

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