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え？と間抜けな声が閑静な住宅街に無駄に大きく響いた。え？なんて？
直接……何？直接見に来るってつまり見に行くってこと？絵がある場所に？ハンビンくんの家に見に行くってこと？
突然混乱の渦に突き落とされ、急発進急旋回急停止を繰り返す私の脳内を知らないハンビンくんは話を続けた。
「この絵、母さんの店に飾ってあるんだ。」
「ぁ、あぁなるほど……」
オーバーヒート直前だった頭が一気に冷める。
お店、お店ね。そうだよね、何をおかしな勘違いしているんだ私は。
今日の自分はやっぱり調子に乗りすぎだ。はやく正気に戻らないと。
話によると、ハンビンくんのお母様がカフェを営んでるみたいで、絵はそこに置いてあると教えてくれた。
母さんの作る料理はすごく美味しいから、ぜひ食べに来て。という目の前のイケメンがあまりにも商売上手すぎる。
そっか、いつか絶対食べに行くねと人間として最低限の返事を何とかし、今すぐ逃げ出したい衝動を必死に押さえ込んだ。
ハンビンくんと話しながら歩く時間はあっという間で、すぐに私の家の前に着いてしまった。
送ってくれてありがとうとお礼を言うと、俺こそこんな時間までありがとうとデートの帰り際を錯覚してしまうようなありがたいお言葉を頂いた。そして、今度こそ本当に解散した。
「……ずるすぎる」
家に入ってすぐ、玄関で座り込んでしまう。
私が家に入ったのを確認してから居なくなった足音に、胸がまた変な音を立て始めた。
今日初めて話したような女にこんなことしないで欲しい。
思い出せば思い出すほど高鳴る心臓には、まだ気付かないふりをしていたい。
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ronri - すごく読みやすくてこの作品めちゃくちゃお気に入りです、次の更新楽しみにしてます！ (5月19日 13時) (
レス) @page20 id: bd73064382 (このIDを非表示/違反報告)
しもあさ(プロフ) - サラダ油さん» コメントありがとうございます！思いついたままの書きなぐり小説ですが楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2023年4月5日 19時) (レス) id: 694814ed96 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油(プロフ) - 最後誰と結ばれるのか凄く気になります！学パロ大好きなので嬉しいです！更新待ってます(*´`*) (2023年4月5日 13時) (レス) id: 5ecae127c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しもあさ | 作成日時：2023年4月4日 0時
