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雑草を抜き始めてしばらく経った頃、日が傾ききって辺りが暗くなり始めたので、解散することにした。
ハンビンくんから暗いから送るとのありがたい提案を受けたが、果たして危険なのは夜道かハンビンくんと下校しているところを誰かに見つかることか。リスクを天秤にかけ、結果ハンビンくんの申し出を丁重に断った。
すごく不服そうな顔をしていた。
「また明日も作業するの？」
「うん、今日やりきれなかったこともあるし。なんとなくスイッチ入っちゃったから、これからしばらくはやるよ」
「俺も手伝いたいんだけど、明日は……」
「全然気にしないで！私がやりたくてやってるし、さすがに毎日手伝ってもらう訳には行かないから」
ハンビンくんはすごく申し訳なさそうな顔をしているが、私とは違い忙しい毎日を送ってる人だ。
本当に気にしないでと言うと、時間が空いたら絶対くると約束してくれた。
王子様のようだと常々噂の的になってる彼は、意外と強情なタイプなんだよな。そんなことを知れる機会なんて、この先一生ないと思ってた。
なんとなくそれをうれしいと思ってる自分がいて、さすがに厚かましいと気持ちに蓋をする。
学校のアイドルに1日近づけたからって調子に乗ってはダメだ。たった放課後の数時間一緒にいただけで、このままだと彼を好きになりかねない、と思うくらいだった。
叶わない恋はしたくないし、というか心労がシンプルにすごい。心臓が一生分の運動をしましたと言っている。
私も私の命や学校生活が大事だし、彼と仲良くするのはこの校門を抜けるまで。心に決める。
一緒に校門を過ぎたあたりまで歩いて、解散して駅に向かおうとハンビンくんに声をかけた。
「じゃあ私電車だから、バイバイ」
「あれ？俺も電車だけど」
……
残酷すぎる。
ハンビンくんにAちゃんは家どっち方面？と聞かれ、使ってる線まで同じだということが判明し崩れ落ちかけた。
さらに言うと中学の学区が被ってなかったから知らなかったがお互い最寄りも1駅しか違わなかったし、それを知ったハンビンくんは笑顔の圧と共にやっぱり送るよ、と言った。泣いた。
私の心臓ちゃん、疲れたからって突然止まったりしないでね。
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ronri - すごく読みやすくてこの作品めちゃくちゃお気に入りです、次の更新楽しみにしてます！ (5月19日 13時) (
レス) @page20 id: bd73064382 (このIDを非表示/違反報告)
しもあさ(プロフ) - サラダ油さん» コメントありがとうございます！思いついたままの書きなぐり小説ですが楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2023年4月5日 19時) (レス) id: 694814ed96 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油(プロフ) - 最後誰と結ばれるのか凄く気になります！学パロ大好きなので嬉しいです！更新待ってます(*´`*) (2023年4月5日 13時) (レス) id: 5ecae127c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しもあさ | 作成日時：2023年4月4日 0時
