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ジャージを取りに行ってくると言って姿を消したソンハンビンくんは、15分も経たず荷物を抱えて戻ってきた。
どうやら相当急いでくれたみたいで息が切れてるし、申し訳なくなる。
「そんなに急がなくても良かったのに…」
「ここ日差しが当たらなくて寒いから、そのままだと冷えちゃうと思って」
菩薩か。突然美しいお顔でそんなこと言うもんだから、心臓が変な音を立てた。そりゃモテるよな、こんなかっこよくて優しかったら好きにならない人いないよ。
騒がしい心臓を落ち着かせるために、一旦距離を置く。
「気をつかってくれてありがとう……そしたら着替えてくるね」
ハンビンくんが借りてきてくれたジャージは多分おそらく男子のもので、色的に1年生のものだ。
まだ新品とほぼ変わらないだろうに、突然何者かも分からない私に貸してくれるなんて、相当優しい人なのか。それともソンハンビンくんがそれくらい信頼されてるってことなのかな。近くにあった物置の中でぼーっと考えながら着替える。あまりにも大きいサイズなので腕やズボンの裾を捲っていると、胸元の名前が視界に入った。
“ハン・ユジン“
「……まじか」
思わず頭を抱える。何だって有名人の周りには有名人しかいないのだろうか。
何度か校舎内で見た事がある、整ったお顔が脳裏を過り頭痛がする。
ハンユジンくん。ソンハンビンくんと一緒で1年生から生徒会役員の恐ろしいくらいのイケメンだ。中学の時からサッカーで有名で、女子人気は1年生にしてソンハンビンくんに劣らないほどの。
このジャージを着てることがバレたら……そこまで考えてやめた。私はまだ死にたくないのに。
突然のトラップで大幅にSAN値を削ったがこのまま逃げ出す訳にも行かず、震える足でソンハンビンくんの元へ向かう。
彼はジャージに着替えた私の様子を見て「Aさんってやっぱり小さいんだね」と笑った。全くそれどころの話では無いです。
だが頑張って借りてきてくれた手前文句も言えず、無理やり作った笑顔で「ソウデスネ」と返した。
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ronri - すごく読みやすくてこの作品めちゃくちゃお気に入りです、次の更新楽しみにしてます！ (5月19日 13時) (
レス) @page20 id: bd73064382 (このIDを非表示/違反報告)
しもあさ(プロフ) - サラダ油さん» コメントありがとうございます！思いついたままの書きなぐり小説ですが楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2023年4月5日 19時) (レス) id: 694814ed96 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油(プロフ) - 最後誰と結ばれるのか凄く気になります！学パロ大好きなので嬉しいです！更新待ってます(*´`*) (2023年4月5日 13時) (レス) id: 5ecae127c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しもあさ | 作成日時：2023年4月4日 0時
