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「そしたら、やろっか」
「お、今日からもう？美化委員会が手伝ってくれるのはまた会議に通してからになるから、まだしばらく後だけど……」
ソンハンビンくんは今日花壇の下見をしに来たつもりみたいだった。
でもこんな花壇の様子を見たら、流石に放置しておけない。
目の前の花壇はひび割れたコンクリのように固い土の上に、強靭な雑草たちが生い茂っている。
花壇はここだけじゃないし、菜園もあるし、どこもこんな状態だと考えると先に作業するに越したことはない。
「大丈夫私部活入ってないし、軽く雑草抜いて帰るから。ソンハンビンくんは忙しいだろうしもう行って良いよ」
「……でも、」
「今日も生徒会あるんじゃないの？」
私の問いかけに目をぱちくりさせると、ソンハンビンくんはおもむろにスマホを取りだし、どこかに電話をかけ始めた。
「……ハオヒョン、すみません。今日別の用事が入ってしまって。後で資料を貰うことは可能ですか？……あ、はい。例の……」
まってこの人生徒会休んで雑草抜きしようとしてる？
ちょっと待ってと言いたいところだが、電話中なので声が入らないように横でワタワタすることしかできない。
学校のアイドルと2人きりで……(雑草抜き)なんてバレた日には私はここに在籍できなくなる。
ほんとに勘弁してほしい。
わたしの思いも虚しく、電話を終えたソンハンビンくんは、笑顔で結果を報告してくれた。
「大丈夫だって！ただ少し俺に用事があるみたいだから先に生徒会室行ってくるね。その時にジャージに着替えてくるから」
「そ、そうですか……」
「Aさんは？ジャージある？」
「ないけど……カーディガン洗濯すればいいしこのままでいいかなって」
もはや彼を止めることは不可能らしい。全てを諦めた私がそう答えるとソンハンビンくんは突然血相を変えた。
「それはダメ、女の子なんだから、スカートとかもあるし……とにかく、俺Aさんの分もジャージ借りてくるから」
そう残すと彼はまたもや私の静止を無視してあっという間に姿が見えなくなり、私はただソンハンビンくんが帰ってくるのを待つのみとなってしまった。意外と強引なんだろうか。
今日は彼に振り回されてばかりだと、傾いてきた太陽を眺めながら1人思った。
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ronri - すごく読みやすくてこの作品めちゃくちゃお気に入りです、次の更新楽しみにしてます！ (5月19日 13時) (
レス) @page20 id: bd73064382 (このIDを非表示/違反報告)
しもあさ(プロフ) - サラダ油さん» コメントありがとうございます！思いついたままの書きなぐり小説ですが楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2023年4月5日 19時) (レス) id: 694814ed96 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油(プロフ) - 最後誰と結ばれるのか凄く気になります！学パロ大好きなので嬉しいです！更新待ってます(*´`*) (2023年4月5日 13時) (レス) id: 5ecae127c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しもあさ | 作成日時：2023年4月4日 0時
