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「校内花壇・菜園支援活動……？」
「そう。美化委員会主体の大規模な活動なんだけど、土いじりとかの関係もあって中々ボランティアが見つからなかったんだよね。」
やっぱりやりたがらない人とか、多くて。とシュンとしながら説明してくれるソンハンビンくに連れられてやってきたのは、校舎裏の花壇。
花壇と言っても園芸部がないうちの学校では大した花も植えられてなく、……というか雑草ばかりでそれどころではなさそうだ。
泣きべそをかきながらソンハンビンくんに連行されている時になんとなく聞いた話では、計画を立てたは良いものの実行に移すには希望者がおらず、頓挫しかけてたらしい。
それを生徒会役員である彼が何とか実行に移そうと、密かに人員を探してたそうだ。
そしてなんで私が選ばれたのか。なんとなくこれは思い当たる節があった。
ついこの間担任との面談で、趣味として祖母の影響で観葉植物を育てたり家庭菜園なんかもかじってます、と言った記憶がある。
意外にもその話を深堀りしてきた担任、あの人生徒会の担当の先生だ。
もちろんこんな計画は聞いたこともないしやりますとも言ってないが、ソンハンビンくんのこの様子を見たら今更断れない。
でもどうして密かに探す必要なんてあったのだろう。私なんかじゃなくても、人望の厚い彼なら人手なんて軽く集まるんじゃ……。
思ったことをそのまま質問すると、彼は苦笑した。
「実は、実行に移すのは今回が初めてじゃないんだ。昨年有志で募集した時に、たくさん人は集まってくれた、んだけど……」
話を聞くと、集まった生徒は当然と言えば当然、生徒会目当ての女子生徒ばかりだったらしい。生徒会の目のないところで美化委員と揉めたり、不真面目な態度がトラブルを引き起こしたりとかで活動自体中止になったんだとか。
昨年の私には縁遠い話すぎてそんなこと聞いたこともなかった。
彼からしたら、良かれと思って計画した活動がトラブルを起こして終了だなんて、やるせないだろうな。
「だから、Aさんみたいな人が協力してくれるってなって、嬉しかったんだ」
「そうだったんだ…」
「言い出しっぺの俺はもちろん手伝うし、、美化委員会の方々も多分また力を貸してくれるだろうから。」
だから、一緒に頑張ってくれる？と自信なさげな様子の彼に、うんと深く頷いた。
最初から断るつもりもなかったが、力になってあげたいと心から思うのは彼の人柄ゆえか。
春の日差しみたいにまた彼は笑った。
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ronri - すごく読みやすくてこの作品めちゃくちゃお気に入りです、次の更新楽しみにしてます！ (5月19日 13時) (
レス) @page20 id: bd73064382 (このIDを非表示/違反報告)
しもあさ(プロフ) - サラダ油さん» コメントありがとうございます！思いついたままの書きなぐり小説ですが楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2023年4月5日 19時) (レス) id: 694814ed96 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油(プロフ) - 最後誰と結ばれるのか凄く気になります！学パロ大好きなので嬉しいです！更新待ってます(*´`*) (2023年4月5日 13時) (レス) id: 5ecae127c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しもあさ | 作成日時：2023年4月4日 0時
