剣を握ってみた ページ6
はいはーい、どうも京Aです。
私は今日、6歳になりました!
え?早いって?
だって特筆することないんだもの。強いていうなら、両親から愛情をたっぷり注がれたってことだけ。
端的に言うと親バカ。
で、本日は先程も言った通り6歳の誕生日な訳なのですが。
私は本日から剣道を始めます!!!
やっぱり鬼殺隊って刀使うから、覚えといて損はないだろうってね。
両親も今時(大正時代)には珍しく男女差別の偏見がなくて、父に涙目の上目遣い+首コテで「ダメ……?」って聞いたら陥落しました。
いやチョッッロ。
村に唯一の剣道教室は、村のちょうど真ん中の建物だ。なんでも、明治維新で職を失った侍がやり出したのだとか。
ガララッと扉を開けて、私に向かって集中してきた視線に、「よろしくお願いします!!」の声と共に頭を下げた。
「お、お前さんが京Aだな?」
「はい!!」
人がよさそうで、ひげの濃い先生だ。
「よし、早速だが京は俺と手合わせしろ!」
「いやなんで??」
訊いてみると、始めての子は実力を計るために必ず先生と手合わせするそうで。
その結果に合わせてを練習方法を変えるのだとか。よく出来てるなぁ…
「審判は…
「はい!!」
男子が大半を占める中、呼ばれて出てきたのは12歳くらいの女の子。
鴉羽色の、綺麗に切り揃えられたおかっぱ…ウルフカット?が、切れ長の目の下の泣きぼくろと合わさってとても大人っぽくて綺麗だ。
目が合うと、にこっと会釈と共に微笑みかけてくれた。うわいい子やん……(感動)
なんだなんだ、新入りの手合わせか、あれくらいの女子がどうして?とわらわらと男の子達が集まってきた。
さしずめ名物みたいなものなんだろう。
「では…行きます!」
「おう!」
深呼吸をしてから竹刀を大きく振りかぶり、先生の間合いに入る。
先生の胴への攻撃を避け、胴に竹刀の切っ先を当てた。
「取った!」
先生が困惑してる。
花山ちゃんも困惑してる。
まわりの男の子たちも困惑してる。
…あれ?初日から先生倒すとか、私目立ちすぎでは?
私は平穏に剣道を習って強くなって、鬼殺隊に入るための修行やらなんやらに役立てるつもりだったのに。
神様、チートって目立ちすぎだったよ。
手加減を覚えようと決心した時にはもう遅く、花山ちゃんと先生を始めとした皆から怒涛のごとく質問責めにあったのだった。
ハハ、花山ちゃん可愛い(現実逃避)
お母さん、お父さん→←精神年齢17歳で赤ちゃんのふりは辛いよ
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マザーグース(プロフ) - 同クラの人さん» ありがとう!!!!!更新頑張るね!!! (2021年3月11日 17時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
同クラの人 - 面白かったよ!さすがマザーグース〜 次の更新待ってます! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 40851a8a24 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - 花落霞胡氷さん» 言わんさ!ありがとう!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
花落霞胡氷(プロフ) - 今読んだ…遅いとか言わないでね! (2020年11月29日 16時) (レス) id: 88d0b528a8 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - 同クラの人さん» ありがとう!更新意欲が上がります! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マザーグース | 作者ホームページ:
作成日時:2020年8月4日 16時