チート少女は夢を見る

話を聞こう ページ24

私と炭十郎さんは、葵枝さんに家の中に通された。

そして今は、畳貼りの和室に座って向かい合っている状態。

「それで………禰豆子達を救う、とは？」

「そのままの意味です。

………………禰豆子さんが12になる頃、この家は鬼舞辻無惨に襲撃され、炭を売りに出ていた炭治郎と禰豆子さん以外は命を落とします。

生き残った禰豆子さんも、鬼になる」

炭十郎さんは、家族を脅かすものに対しては容赦はしないと言っていた。ならば、これが説得の手だてになるかもしれない。

「そうか………7年後、私はその場にいないのか？」

「……残念ながら、直前に病気でご逝去なさっています。炭治郎はヒノカミ神楽と耳飾りを継承しますが、その意味に気付くのは随分後のことです」

「君は、家族を守ってくれるか？」

「最善は尽くしますが、絶対と言うわけにはいきません。ただ、自分に出来ることは全て手を尽くす、とはお約束します」

険しかった炭十郎さんの顔が、その一言でふっと和らいだ。

「そうかい、ありがとう。

────ついておいで、案内しよう」

正座していた状態から慌てて立ち上がり、炭十郎さんの後を追う。

………えっと、つまり。

「教えて、くださるのですか？」

「ああ」

計画が、一気に現実味を帯びてきた。

最終決戦の切り札、ヒノカミ神楽。
別名を、日の呼吸と言う。

それを、使えるようになったならば。

きっと、きっと。



─────多くの人を、救えるはずだ。

鬼滅ファン、大暴走→←ヒノカミ神楽

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