チート少女は夢を見る

ヒノカミ神楽、教えてください ページ22

「………あ〜、私は京Aと申します。君は？」

知ってるけどねッ！

君、国民的大人気アニメの主人公だからねッ！

「おれは竈門炭治郎だ！」

計算だとひとつ年上になるのかな。つまり8歳だ。

錆兎達が13歳で選別を受けて、最終決戦時は21歳。つまり、今年は原作の7年前。

私が今7つだから、後7年で最終決戦か。

「そうですか。仲良くしてくださいね」

「うん！」

子供特有の元気のよさに感動。

私見た目はこれ(7歳)でも精神年齢24歳だからな。

精神年齢だったら悲鳴嶋さんより年上だから。

後ろで穏やかに佇んでいる炭十郎さんに訪ねる。

「あの、すみません。ここら辺で人がいなくなる、または殺されるという事件はありましたか？」

「………鬼殺隊かい？」

「はい」

さすが炭十郎さん。それだけで察してくれたわ。

炭治郎の回想であったように、本当に穏やかで、植物のような人。

どうやったらここまで生気が無くなるのか………

私がそう考えている間、当の炭十郎さんは

「それならもう大丈夫だよ」

そう言って穏やかに微笑んでいた。

……いや、大丈夫ってことは貴方が倒したんですか？？？

闇を感じる…………(錯覚)

そうか、倒したってことはもう任務無いのか……

そこで、あることがピンッと閃いた。

うん、元々原作開始したら炭治郎に教えて貰うつもりだったし。

練習期間は長い方がいいし。

炭治郎より炭十郎さんの方が上手だろうし。

ここまで言ったら察した人もいるかな？



「竈門炭十郎さん、初対面ながら不躾なお願いをします。

私に、ヒノカミ神楽を教えて下さい」

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