チート少女は夢を見る

悪魔かよ ページ11

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さて、それから私は師範のところに来たわけですが。



「ほら、あと十回！」

「死ぬぅぅぅぅぅぅぅう」

水がたっぷり入った水瓶を背負って山を百回登り降り。



「まだまだァ！」

「股関節割れるぅぅぅ！」

180どころか200°足が開くまで柔軟。




「呼吸の実践訓練だ！」

「だからといって7歳児を鬼の目の前に放り込む奴います？？？」




雪の呼吸は私に合わなかった。

だから、雪の呼吸の原型となっている水の呼吸を使った。

……控え目に言って地獄。

普通に言うと悪魔の所業。

私一応身体年齢は7歳よ？

これ、7歳にさせる訓練じゃなくない？


鬼を殺し終わり、ゼエハア言いながら頬についた血を拭っていると、文机の上に頬杖をついたまま師範が話しかけてきた。


「なあ、A」

「なんですか？」

「お前、本当に7歳か？これ、15歳の子供がやる訓練だぞ」

「適年齢の半分以下の子供にやらせてたの？何しとんじゃい」

本当になんなんだろう。



このように、訓練は過酷を極めた。

何度「こいつについておかなければよかった」と後悔したか。

師範は料理が大の苦手で、見た目は普通で味がヤバい料理を「美味いか？」と差し出してきた。

師範は夜に眠らなかった。「鬼狩りの名残だよ」と笑っていて、夜ドタドタ五月蝿かった。

師範は頻繁に爪を切った。「伸びが早いんだ」と笑っていた。

師範は夜以外の外出を嫌った。「人の目が嫌いでな」と言っていた。

師範は……

私は、優しい師範が大好きだった。


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急展開&意味不明すみません。

師範の秘密に今話で気がついた方もいるかもですね。

紗瑛さんのスパルタには書いてて自分で引きました……

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