前世って、信じる? ページ2
どうもこんにちは、本村Aです。
鬼滅の刃と友達が大好きな17歳、柔道は黒帯。
「Aー!起きなさい!」
一階で朝ご飯を作っているであろう母の怒鳴り声が響き渡る。
「おかあさ…あと三時間だけ……」
「そんなに寝かせるわけ無いでしょ!」
その内漫画みたいに鍋とおたまでも使ってカンカンカァン!!と
そのまま目を擦りながら顔を洗い、制服に着替え、眠気覚ましのブラックコーヒー(砂糖入り)とこんがり焼いたトーストを口に押し込んだ。
コーヒーって砂糖入りだとしても、ミルクが入ってなければブラックコーヒーらしい。
「……行ってきまぁす…」
え、なんでこんなに寝起きが悪いかって?
朝は低血圧なんだよ!(逆ギレ)
「くあぁ」
欠伸をしつつ、そろそろ急がないと遅刻かなぁと少し早足に角を曲がった。
今となっては、このとき角を見ればよかったのにって物凄く後悔してる。
あの時少し回りを見ていたら、何も始まらずに私はまだあっちにいただろう。
退屈だなぁと思いながら授業を受けて、友達と笑っていただろう。
キキキィイッ───────
「んあ?」
口から出てくるのはとんでもなく間抜けな声。
目の前には、とんでもないスピードで迫ってくるトラック。
その運転席には、ハンドルにもたれかかってうつ伏せになっている運転手。居眠り運転か、なんて。
足は早いのに、こんな時に限って走れない。地面に貼り付けられたように、足が動かないんだ。
「きゃぁぁぁあ!」
遠くで甲高い悲鳴が聞こえる。目撃者がいるのか、警察も捜査が楽になるだろうな、なんて。
あれ?
目の前が真っ赤に染まる。
ああそうか、私轢かれたのか。不思議と痛くはなくて、でも全身が熱い。
どくどくと何かが溢れ出ているのと、顔にべちゃべちゃとした液体がつくのを感じる。
誰かが駆け寄ってくるのが、朦朧とした意識の中見えた。
今まで女手ひとつで育ててくれた母さん、ありがとう。親孝行してないどころか、とんだ親不孝な娘でごめんね。
まだ鬼滅の新刊買ってないよ、なんて。
あーあ、短い人生だったな。
まだ、やりたいこともあったのに。医者になって、人を救いたかったのに。
この出血量だと、多分もう助からないだろう。
頭は不思議とクリアな中、眠気(そう言っていいのかは不明だが、眠気に近かった)とだるさに耐えきれずに視界は暗転した。
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マザーグース(プロフ) - 同クラの人さん» ありがとう!!!!!更新頑張るね!!! (2021年3月11日 17時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
同クラの人 - 面白かったよ!さすがマザーグース〜 次の更新待ってます! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 40851a8a24 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - 花落霞胡氷さん» 言わんさ!ありがとう!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
花落霞胡氷(プロフ) - 今読んだ…遅いとか言わないでね! (2020年11月29日 16時) (レス) id: 88d0b528a8 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース(プロフ) - 同クラの人さん» ありがとう!更新意欲が上がります! (2020年9月28日 13時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マザーグース | 作者ホームページ:
作成日時:2020年8月4日 16時