俺が初めて落ちた恋*2

74* 宏光side ページ26

ヴーーーン…


社内のお昼のブザーが鳴った。


鳴ったと同時に俺の元に来た紗栄…


紗栄「北山さん、大丈夫です？出れます？」


「あっ、おうっ、行こうか…」


紗栄「はい。」


俺と紗栄は会社を出た。


紗栄「今日はどこで食べます？一緒に居れるだけで幸せだから、どこでも嬉しいですよ」


「そーだな…じゃぁラーメンでも食べようよ、俺、塩ラーメンの美味い店知ってるから…」


紗栄「はい、ゆっくりも出来ないし…いいですね」


俺は紗栄を連れてラーメン屋に行った。Aも連れてって言ってたな…そんな事を思いながら…


店に着くと紗栄はメニューも見ず、俺が美味いと言った塩ラーメンを注文した。従順すぎる紗栄がたまらなく可愛く見えた。


ラーメン屋を出て、外回り先に挨拶に行き、課長に言われた仕事を終わらせた。


時計は14時過ぎ…社には15時戻りの予定だったから少し時間が出来た。


紗栄「少し時間余ったから、会社戻るまでデートッ」


そう言って紗栄は俺に腕を絡ませて来た。


「ちょっ…今は…」


紗栄「ちょっとだけ…北山さん、独り占め出来るの今だけだもん…」


そう言う紗栄に俺は何も言えなかった。

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