闇の先は光がある2 (ページ35)

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大貴side

Aをやっと見つけて
連れて帰ろうとしたら興奮したAが
喘息の発作を起こしてしまって
とりあえず俺の車に乗せて
光くんにLINEして連れて帰った。
処置も終わってなんとか安定したA。
安心したと思ったら急に倒れた光くん。
光くんが倒れたとほぼ同時くらいで
薮くんと裕翔といのちゃんが帰ってきて
光くんも処置をした。
突発性難聴の症状と精神的なものだった。
とりあえずふたりを医療用ベッドに寝かせて
リビングに移動。

裕翔「とりあえず見つかってよかった。」

大貴「俺、ちょっとAの部屋行ってくる。」

慧「俺も行く。」

俺はいのちゃんとAの部屋へ。
探し出したいものはAが受け取った
お母さんからの手紙。
近づかない契約にするって言ってたはずなのに。
警告命令出してもらわないと。
またおかしくなる。

慧「ねえ、だいちゃん、、これじゃない？」

大貴「あった、、、、」

慧「これ、証拠になるからね。
破ったらダメだよ？」

大貴「わかってる、、、」

"Aへ

お前のせいで逮捕されて。

なにしてくれてんの？

本当に産まなきゃ良かった。

私をどこまで落とせば気が済むの？

逃げて幸せになるなんて許さない。

それにお前は結局いずれはひとりになる。

お前がそこにいる限り、

そこに住んでる人達がどうなるか。

考えて行動しろよ？

私はいつでも見張ってるからな。

早くそこを出ろ。じゃないと本当に

その家ごと潰してやるから。"

読んでて腹立った。
こんなこと書く親なんてこの世に居ていいのか。
Aの心にまた傷が増えて。
せっかく心を開いてくれてたのに
また1からな気がして。
いくらでも1からスタートしてやるけど。
Aがその回数分傷つくのは見たくない。
俺はいのちゃんと手紙を持ってリビングに戻って
薮くんに手紙を渡した。
すぐに薮くんは社長に電話してくれて
手紙を持って社長と会ってくると言ってくれて
お願いすることにした。
俺はやっぱりAから離れることが出来なくて。
Aの手をそっと握って優しく頭を撫でた。
いのちゃんはさっき手紙を探していた時にみつけた
Aのお気に入りのプーさんのぬいぐるみが
血だらけだったのを見つけてお風呂場に洗いに行った。
裕翔は光くんのそばから離れなかった。
そりゃあ心配だよな。また休職しなきゃ
いけなくなるかもしれないんだから。