68 ページ22
大貴side
大貴「よしよし、もう痛いの終わったから。
大丈夫だよ。ね?」
泣き叫ぶのが止まらなくて
心配になるくらい。
A「うわーーーん泣
ごほごほっ、、、、」
大貴「ほらほら、咳が出てきてる。
落ち着くよー、よしよし。」
背中をトントンとしてると
次第に声を出さなくなり
いつの間にか泣き寝入りしたA。
ベッドにおろすなという警告なのか、、笑
俺の服をぎゅって力強く握っている笑
耳で測れる体温計で熱を測ると
38.5°という表示。
それはしんどいわ、、、、
涼介「寝た?」
大貴「寝た寝た。」
涼介「胸の音だけ聞くわ。」
大貴「うん、後ろだけでいいの?」
涼介「いいよ、十分。
、、、、今のところ大丈夫だね。」
大貴「朝起きた時は何ともなかったんだけどな。
ご飯もしっかり食べてたし。
なんか不安そうだなって思ってたけどさ、、」
涼介「様子見かなあ。
この環境に慣れてきて気が抜けたからかな。笑」
大貴「それだけならいいけどね笑
本当は横になって欲しいんだけど
もうぐずぐずだし機嫌が悪いから
おろしたら大変だね笑」
Aを抱いているとどんどん
熱が上がってくるのがわかって
寒いのか寝てるのに震えてる。
そろそろベッドに寝かせようかな。
大貴「知念、ちょっと部屋行ってくるわ。
ベッドに寝かせてみるよ。笑」
侑李「うん、なんかあったら呼んで?
みんなも呼んだら来ると思うから。」
大貴「ありがとう!」
Aを抱いたまま点滴棒を押して
2階の俺の部屋へ。
俺のベッドに寝かせると
弱々しく泣くA。
熱が上がってきたからか泣く力も弱くなってた。
俺は横に寝転ぶと抱き寄せた。
そしたら安心したのかまた眠りについたA。
山田の言う通り、この環境にも慣れて
みんなとも少しずつ話せるようになって
甘える方法も少しずつ覚えてきて
気が張ってたのが緩んだのかな。
風邪を拾ったのは。
それはそれで慣れてきた証拠だから
嬉しいんだけど。
風邪は早く治さないとね。
元気が一番だから。
俺が休みな日でよかった。
そばにずっといられるもんね。
早く良くなりますように。
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜音 | 作成日時:2024年2月21日 2時