甘えたの日__T ページ3
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「ツバサくんツバサくん」
こっちにおいで、と言うかのように手を揺らして僕の名前を呼ぶ彼女。
その後「手、出して」と彼女の手と僕の手を合わせるように催促してきた。
『……?』
「やっぱり手、大きいよね。小さくて可愛いのに」
『あの、突然どうしたんですか?』
一瞬耳を疑うような発言が聞こえてきたがスルーをし、僕の手を揉みながらまじまじと見つめる彼女に問う。
「んー……ちょっとね、なんとなく。ツバサくん好きだな〜って」
『んな゛っ!?』
軽率に好きだとか言い出すものだから、かなり焦った。確かに彼女とは恋人関係ではあるけども……
(心臓に悪い……)
「……ね、ツバサくん」
『な、んですか』
思わず声が裏返る。
僕の肩に頭をのせ、ぐりぐりと押し付けられた。
体に熱が集まってくる感覚と、体に流れる血液が速さを増していく感覚に襲われ、今にも倒れそうだった。
「へへ、ツバサくん心臓うるさいね」
『誰のせいだと……』
「ツバサくん〜ツバサくんツバサくん〜」
『何回も呼ばなくても分かりますよ。で、なんですか…』
「………ツバサくんに甘えたいだけだよ」
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通りすがりの人 - 逆にツバサ君を押し倒したのを見たいです。 (11月3日 23時) (レス) id: 83a583e1d0 (このIDを非表示/違反報告)
あいる - 全然大丈夫ですよ!わざわざありがとうございます!!😭受験生だったんですね!!私も去年戦った身なので、気持ちが凄くよく分かります!!面接頑張ってください!!応援しています😊 (10月8日 0時) (レス) @page11 id: cf9979b22e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 素晴らしい文才!可能でしたらシュプリームもお願いします! (10月4日 21時) (レス) id: 23b5d315cc (このIDを非表示/違反報告)
ぱあ - 最高でした。リクエストで、何か教えるときに後ろから抱きついて教えるやつお願いします。 (10月1日 23時) (レス) id: adc107c5f0 (このIDを非表示/違反報告)
麻倉あさ(プロフ) - あいるさん» 返信の仕方まで……こちらこそ色々ありがとうございます! (9月30日 21時) (レス) id: a3041cf063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻倉あさ | 作成日時:2023年9月24日 15時